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ベランダ太陽光発電 使用2年のレビュー

ポータブルの太陽光発電システムをベランダで使い始めて2年経ちました。天気が良ければ朝パネルとバッテリーを外に出すのも、すっかり日常に。これまでの使い勝手や感想をまとめます。


うちでの使い方

太陽光発電には、以前から何となく興味がありました。実際に自分で使ってみたいと思ったのは、手持ちで動かせる小型のパネルとバッテリーが出てきたから。私の使い方は、車キャンプとかではありません。家で日常的に使えるのではないかと思ったのです。

使用場所はベランダ。朝天気を確認して、大丈夫そうならパネルとバッテリーをベランダに出します。早起きしてランニング するときは走りに出る前にパネルをセット。テレワークのときは、午後から雨の予報でも降り出しまで発電できます。ベランダ太陽光発電は、朝ランや在宅仕事と相性がいいです。

私が使っているのは、100Wのパネル2枚と、バッテリーは708Wh, 1000Whの2つ。1000Whのバッテリーは、別に接続コードを準備するとパネル2枚と繋ぐことができます。2枚・2台体制は、例えば片方を電源として使いもう一方は充電する、といったこともできるので便利です。

電気料金の削減効果

ここは、はっきりとわかりません。この2年で電気料金がはげしく値上がりし、以前と同じ水準ではなくなっているからです。

パネルが100W x 2枚と小さいので、発電量は限られます。住宅の屋根に太陽光パネルを載せる場合、大体4kW〜5kWぐらいが一般的なところでしょうか。うちのベランダ太陽光発電はその1/20〜1/25程度。

大まかな自分の見立てでは、ベランダ太陽光発電によるひと月の電気代削減効果は500-800円程度ではないかと考えています。

Yahoo!ニュースで、新居の屋根に太陽光パネルを設置して年間約13万円光熱費の節約になったという記事が出ていました。ここで設置されたパネルは3.9kWなので、うちのベランダ太陽光発電(200W)の約20倍。年間13万円を1/20にして月額換算すると約540円ですから、上のざっくり試算とも大体合致します。

パネルとバッテリーを2セット揃えるのに約20万円かかりました。「やってみよ〜っ‼️」という勢いがないとなかなか出せない金額です。

多めに見積もって年間1万円の電気代削減効果があるとしても、金銭的に元が取れるのは機材が壊れたり劣化したりせず20年動き続けた場合。まぁそれは難しいだろうと、最初から覚悟はしています。

それよりも、自分の家のベランダで電気が生み出せるといううれしさ、そして万一の大停電や災害の際の自己防衛手段という点で、大きな意味を持っています。

2年の間にパネルにもバッテリーにも不具合発生

そんな太陽光発電セット。導入してからの2年でトラブルもありました。パネルの一枚どバッテリーの一枚が不具合を起こしたのです。時期は別です。

まず、パネルの一枚があるとき急に発電しなくなりました。いつものようにコードをバッテリーに繋いでも反応がありません。壊れたのはパネルか、それともバッテリーか、あるいは両方か?

こんなとき、パネルとバッテリーを二つずつ持っていると原因の特定に役立ちます。あれとこれを繋ぐとどうかと組み合わせを変えて確認し、パネルの一枚に問題が起きていると判断できました。

販売元のJackeryに連絡して状況を伝えると、いくつか指定の箇所の写真を送るようにと返事が来ました。その部分の写真を送ると、「不具合が起きているようなので新しいパネルを送ります」とのこと。それから間もなく、新しいパネルを送ってくれました。この対応はスムーズでした。

より詳しくそのときのことを知りたいという方がいたら、こちらをご覧ください。

この2年の間に、バッテリーにも不具合が起きました。あるとき急に充電することができなくなってしまったのです。このときも2台のバッテリーをパネルと繋ぎ変えて、問題はパネルではなくバッテリーにあると特定できました。

再びJackeryに故障連絡。今度は交換でなく修理でした。戻ってくるまで2週間ほど。こちらも素早く対応していただきました。その間はもう一台のバッテリーをフル稼働させて乗り切りました。

どちらも保証期間内の故障だったので無料で修理、交換できました。これがもし保証終了後だったら、大きくて重いものを送る送料だけでも結構な金額になったはず。保証期間が終わった今後、「また故障してしまったらどうしよう、、」というのはかなり心配な部分です(現在は、保証期間が2年から3年に伸びているようです)。

これから気になる点

ここまで書いてきたことと重なりますが、今後気になるのは、パネルとバッテリーがどこまで長持ちしてくれるだろうかということです。

いくら「経済的に元を取ることは期待しない」と思っていても、仮にたった3年とか4年でパネルやバッテリーが使えなくなったり、高額の修理代を要する故障が起きたりしたら、あまりにも早すぎます。これまでの2年でパネルもバッテリーも実際に故障が起きているだけに、そこは本当に気がかり。

新しいパネルが送られてきたとき、古いものと並べて外に出すと枠組みやベースの部分の色が古いものはかなり褪せていることに気づきました。

あくまでパネル自体ではなく周辺の色褪せだけではありますが、2年使うとこんなになるんだというのが下の右側です。

私の家では、雨や強風の日以外はほぼ毎日ベランダで太陽光発電をしています。日差しが強い夏場などは、バッテリーだけ屋内に入れることもあります。使用頻度は高いけれど、変に酷使していることはありません。それでこんな色になりました。

パネルに付随する部分は別に色褪せても問題ないとも言えますが、2年でこれだけ経年変化が起きると、今後に向けてパネル自体の耐久性はどれほど高いのだろうという点が気になります、

まとめ

ベランダで行う太陽光発電。暮らしの中で、多少でも自然と電気を作っていけるのはいいなと日々感じています。機材の保証期間が終わった今後、どこまで追加負担なしで使い続けていけるのか。お金を払って修理するときにはどれほどの負担になるのか。そうしたことが起きてきたら、また続きを書いていきます。

ポータブルな太陽光発電システムに興味があるという方は、保証がしっかり効く正規販売品を、セールなどでなるべく割引率が大きくなっているタイミングで入手されることをおすすめします。参考に、私が使っているものはこちらです。新モデルに変わっているものは、新しいもののリンクにしています。


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