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#2 DMから始まりの予感

DMで会話をする様になってみると
彼女は文章フェチと呼ぶべきか、
読むのも書くのも好きなことが分かった。


一度のやり取りでこの文字数は当たり前

顔も声も知らない相手であり
丁寧なやり取りなのだけど
既に、ここまで想像が膨らむやり取り

一体、スマホの画面の向こう側には
どんな女性がいるのだろうか?
日に日に興味は募っていく…

同じ関東圏内であることがわかる

彼女のDMはとても丁寧で未だ経験したことの無い言葉の数々を返してきてくれた。

裏アカ女子だったからか、性に対して開放的な言葉が連なることもあれば、僕への尊敬と受け取れる伝え方で、僕の心は急速に彼女へ向かっていった。

そんなある時、僕は彼女がどこに住む人なのか気になり質問をしてみることにした。

いったいどこの人?

住みも分かり待ち合わせの話始まる

お互いの住む場所が、仕事終わりでも会える範囲だということが明らかになってからは具体的に話が進んで行った。

彼女も僕も日中に仕事をしていた為、
お互いの中間地点で待ち合わせを提案することにした。

馴染みの街へ

知り合ってから2週間弱、待ち合わせへ

お互いのライフスタイルから会えそうな日程を擦り合わせていく

もう一般的な文字数を凌駕する言葉のやり取りを交わしていた僕らにとって、余計な駆け引きは無用な状態となっており、既にこのやり取りが前戯となっていた。

土日の休みを待つと先になってしまうことから週末の金曜日を選択することとなった。

僕は写真を要求したりすることは無いため
どうするのかなと思っていたが
彼女からも同様にその求めはなかった。

二人ともお互いがどんな人なのか
外見も声も何も知らずに
待ち合わせすることなった。

絶えることなく続く言葉の濃厚な前戯で
互いの気持ちは既に会ったことがあるかのように盛り上がっていくのだった。

第三話へ続く

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