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#03 想いを馳せる

会うことが決まり…

彼女の都合を聞き、いくつか日程が提案したところ、すんなりと日程の擦り合わせが出来た。

待ち合わせが決まると、互いに心地よい会話が弾み、より先に訪れる想像を膨らませ、更に盛り上がっていく。

会ったこともないのに、最初から波長が彼女とは合っていた。
それは後に彼女も同様に感じていたことを教えてくれた。

既にこの頃から、僕と彼女は手紙の様なボリュームでやり取りを重ねていた。
互いの代名詞とも言える長文DMだったからか、交わした言葉の数が群を抜いていた。

身長の話から抱きしめあった時の想像など、妄想が盛り立てていく

二人とも相手にどう喜んでもらうか考えるのが好きだったからそんなことを話していた。

そして、いよいよどんな服装で待ち合わせるのか話題に登り、もう待ち合わせが近づいていることを互いに理解していったのだ。

当日まで連絡をしない人たちもいると言うが、僕らは違った。
思いの丈をいつも、思う存分伝え合う、それが僕らのスタンスだった。
それは会う前から、そう決まっていたかのようだ。

今回のDMに僕の返答は入れなかった。
これを自分ならどう繋いで行くか、

裏アカ女子が喜ぶ返信を考えて楽しんでもらえたらと思う。

いよいよ前日ともなると、互いのテンションは最高潮へと向かっていく。

彼女は手フェチだった、好きな手を握るのが当たり前だった。いつも手を離すことはなかった。

前日、最後の彼女は既に興奮度合いが高まっており、どんな女性がいるのだろうかとワクワクと緊張で眠れぬ夜を過ごした。

いよいよ当日の朝

ここまでここに公開した以上の数のDMで言葉を紡いできた。
それは二人とも同じ気持ちで時を過ごせたからだろう。

いよいよ、緊張の一瞬がやってきたのだった
ここから先は出会った後へと変わる。

お互いの第一印象など、
気になる第四話へと続く

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