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ゆくも製本所

ZINEで作った無線綴じ製本の備忘録・製本編。次製本するときスムーズにできるよう自分用メモ

1、背をやすって接着する

まず、背に埋め込む糸を適当な長さに切っておきます。刺繍糸みたいな細さだったらなんでもオッケー。白とか透明とか色ついてないほうが良きかも。

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できた本の山をまず短辺を床にトントンして揃えます。そんで、背にする方を下にしてトントンします。ここで背にする方を間違えるともう泣くしかないので、めっちゃ気をつけます。そんで背を下にしたまま、小口の方に紙をあてて目玉クリップで固定します。そんで背の方を段ボールカッターで軽く削ります。(ヤスリ棒が家にないので。他に代用できるものがあったらそれでもおけ)この時、割り箸で背を挟んであげるとフニャフニャせず削りやすくなる。全体が軽く毛羽立ってきたなあって思ったら、5カ所くらいにページに対して垂直にミゾを引きます。

ミゾが引けたら、いよいよボンドで固定します。紙を軽く湾曲させて、背を少しずらしてやると、背の根本?まで接着できるのでよき。この時割り箸を一本こちら側から支えてやると安定して塗りやすかった。

背にボンド(今回は速乾)をウニュ〜ってつけて綿棒で伸ばします。(手が汚れたくないから)全体に伸ばせたら抑えてた割り箸を一旦外し、ずらしていた背を水平に戻します。すかさず割り箸2本で背が動かないようはさみ、割り箸を目玉クリップで固定します。この時に割り箸の下に紙を当てるのを忘れないこと。割り箸のあとが本にけっこう残るので注意。そんでボンドが乾き切らないうちに、引いたミゾに糸を食い込ませます。

乾かしてくよ

そんでそのまま、乾かす台みたいなのを作っといて、そこで乾かします。扇風機をつけとくと効率アップ。ボンドが乾いたら背に2回目の接着をして、もう一度乾かします。この時、乾かす場所に「1回目のゾーン」と「2回目のゾーン」を作っとくとわけ分からんを防げるのでよき。

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2回目の接着が乾いたら、割り箸と当ててた紙を取って、はみ出した糸をカットします。そんで重しの下に寝かせます。最初はボンドで背がナミナミになってるけど、数時間寝かせたら大体なんとかなる。

この接着〜寝かすところまでを効率よく回すため、割り箸と目玉クリップを3組用意して、これを乾かしてる間に次の本の接着を〜ってやると効率よく回ります!(もうここら辺深夜でハイになっててあんま覚えてない)

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こちらが表紙をつける前の本文です↓

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表紙を作って合体

そのサイクルの間にたま〜に、何もやることがない時間が発生するので、その隙に表紙を作ります。22.6mm×173mmの厚紙を15枚用意します。今回背幅が6mmだったので、真ん中に6ミリ幅を空けて折り線をつけます。下紙に線を引いといてれにそって跡をつけるといちいち測らなくていいから便利だった。

完成した本文から、表紙と合体させていきます。表紙の方にウニャ〜ってボンドをつけて、そこに上から本文を立てて背を押し付けるのが一番くっついてる感じがした。合体できたらまた重石を乗っけて寝かせます。

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あと少し!カバーをつける

もうここまできたら、ほとんど本です!楽しい!本だ!!!

印刷してカットしといたカバーを巻き付けて、もう完成です!やったね!お疲れ様!!余裕があったら帯とか作って巻くのも超楽しい!あとは読み返してニヤニヤしましょう!

ニヤニヤしたら納品するために袋詰めします。色んな人に楽しんでもらえるといいな〜!

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こうやってゆくも製本所ツアーはおしまいです!ありがとうございました!

ジンプロ楽しみだな〜😊

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