多様化する日本語教師のキャリア

…というテーマで講義を聞いて参りました。日本語教師の活躍の場は日本語学校だけではなく、多文化共生を目指している現代社会において、非常に多様であるということで、講師の先生ご自身の体験、事例を紹介して頂きました。


行政や地域を繋ぐ役割、企業と外国人労働者を繋ぐ役割、学校と外国人児童、その家庭を繋ぐのに、日本語教師ならではの技能と立場は大いに生かされる、との事です。


既に都道府県庁では、外国人争奪戦が始まっているのだそうで、貴重な税源、労働力である彼らに定住してもらうべく、行政サービスを充実させたり、自治体との連携をうまく取っていく事が重要な課題となっています。そのような行政のニーズに、日本語教師は日本語教育というツールをもって関わっていく事ができ、ネットの求人情報などには載らないような「誰々さんの紹介」といったツテで仕事が回って来る事は多くあるのだそうです。


今年6月、国内で暮らす外国人への日本語教育推進は国や自治体の責務であると明言した「日本語教育推進基本法」がついに施行され、日本語教師は近々、国家資格となっていくだろうということです。しかし、国家資格になるという事で、資格更新費用や研修などにかかる移動、宿泊代など、かかるであろう経済的負担も覚悟しなくてはならないし、課題も多いとの事です。文化庁では、この件についてパブリックコメントを募っているそうなので、積極的に意見を発信し、社会の関心を促さなくてはならない、と講師の先生が仰っておりました。


「日本語教育の有益性、必要性を社会に発信し、異業種との協同を模索し、企画していくこと。」


講義のまとめで先生が仰ったことですが、なかなか面白そうです。
そこで、私も社会に発信すべく、早速、ここに載せることとしました。
今後、私の学習の動機づけに、ちょこちょこ日本語教育について投稿しようかと思います。

(2019.12.17)

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