見出し画像

ファッション忘備録:ドルチェアンドガッバーナ

過去のクロゼットのお洋服たちを記憶頼りに描いてきましたが、さすがにドルチェアンドガッバーナ(以下DG)を描くのは難しい、他のブランドも全然描ききれてないのに。娘にMARELLAの白ジャケットの絵を見せたら「あ、これ覚えてる、でももっと洗練されてた」と言われてしまいました(泣)。

それでも、社員としてDGに働いたからこそ(2年弱、人事で)ファミリーセールと社販を駆使して手に入れた素敵なお洋服たちなので、やっぱり描いておこうかな、と。そうなの、入社するまでブランド自体も知らなかったくらいで(笑)、入社しなければ全く縁がなく手が届かないブランドでした。理由はどうあれ着ることができたのは、ラッキーでした!

画像1

ベージュのコットンストレッチのスリーピースは、とにかく身体を入れてしまえば(入りさえすれば!)決まる。シルエットが美しく仕立てられているので。ただ、入るかどうかが問題。特にトップスが細身でした…。ベストのボタンもやっと止まったくらいだったと思います。ジャケットはボタン留めなくていいのですが。パンツは超ワイドで、よく裾をひっかけて転びそうになってました(笑)。センタープレスもばっちりで、ほんと、クールな一着。

画像2

こちらはあるシーズンのお店のスタッフの制服でもあったストレッチの効いた黒いスカートスーツ。長身の私が着てふくらはぎ丈。ジャケットもスカートもスリムでめちゃくちゃフィットして、スリットは深めなのがさすがDGでした。アクセサリーなんてなくてもスーツそのものが美しかった、です。

画像3

DGジャパンで人事を担当していたので採用面接もしていました。特に店舗スタッフに応募してくる方々は当然ですが、熱狂的DGファン。そんな応募者の方が、ある時、D&Gのスリムなジージャンにボリュームのあるロングスカートを合わせていたのが可愛くて、真似したくて買ってしまった。身幅も袖もスリムで、メンズ仕様のがばっとしたシルエットではないので、オフィスカジュアルならいけるかな~と、転職後もタイトスカートに合わせたり愛用。ウエストシェイプで綺麗めなので、ワンピースの上にも、長めなフェミニンスカートにも、もちろんパンツやジーンズも可の万能な一着でした。

画像4

サマーウールの黒地にピンストライプのパンツは、ハイウエスト(脚長効果抜群!)、タック入り、センタープレスが効いてクール。白シャツとかTシャツに合わせてすっきり着こなすとパンツが映えます。仲良しのPRマネジャーがイタリア本社に出張した際に、私のために見立てて現地で買って来てくれた、思い出の一着でもあります。

画像5

D&Gのツィードのロングコートはファミリーセールに出ていたモデルサンプル=店頭商品よりも丈が長い。「(長身の)山本さんにしか着られないでしょ」と周りに勧められ。長いのはありがたいけど、同時にとにかく細い。袖を通したら、ようやく・どうにか・かろうじてボタンが止まる…。下には薄手のセーター一枚着るのがやっと? 普段は茶色とか着ないのですが、とにかく「入ったからには買わないと損!」と、”シンデレラの靴”的な乗りで(?)ゲット。結果、大正解&大活躍。寒がりの私には下に厚着できないのは難点でしたが、それを差し引いても、このシルエットの美しさは余りある(イラストに表現しきれてないのが無念!)。裏地はシルクの茶と黄色のゴージャスな枯れ葉模様でした。

画像6

冒頭の、意味不明なイラストの断片(笑)は、この黒デニムの蝶々モチーフのスカート。この蝶々シリーズは、ベスト、パンツ、サンドレスと展開されてました。複雑な作りなのでクロゼットから出してきて見ながらスケッチしたのですが、それでも上手に描けない…(泣)。
イラストにある通り、パーツがすべて剥ぎ合わせ、辛子色の糸で大きめのステッチを効かせています、とっても手が込んでいます。だから定価は、元々お高いDG商品の中でもさらに高かった気がします。もちろん、私はファミリーセールで買いましたが…。
とにかく圧倒的存在感。このスカートを履いていると、初めて見た人はけっこうな確率でビックリするみたい?。DG在職中は、これに蜘蛛の巣柄のネットストッキングなんか履いて楽しんでいました。普通の会社じゃ絶対NG、まして、人事なのに…。

ラグジュアリーブランドは無縁でしたが(今も、縁はないけど…(笑))、着てみて初めてその品質の良さ、デザイン、パターン、生地、そして縫製…の秀逸さを知りました。プレタポルテ(既製服)でもそうなのだから、オートクチュール(注文服)になると、当然のことながら、芸術作品の域に達するのでしょうねえ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?