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映画『JUDY』

ちょっと前の連休のこと。AmazonPrimeビデオのウォッチリストにもまだ見てない作品がいろいろあるのだけれど、重たいのは気分じゃないから楽しいのがいいな…と思いつつ、ストーリーをよくチェックもせずに観てしまったのが、『JUDY』。あの『オズの魔法使い』のドロシーを演じた、伝説のミュージカル女優ジュディ・ガーランドの晩年を描いた映画。

お疲れモードの休日の気分転換のつもりが、期待に反して重量級…。ジュディ・ガーランドが、そんなに厳しい波乱の人生を歩み、若くして逝ったなんて、全然知らずに、映画を観てしまいました。見る傍ら、ウィキペディアをチェックして「そうだったんだ…!」とびっくりしたくらい。

大好きな『オズの魔法使い』のドロシーが、その女優人生を生きるために薬物中毒になり、苦しい辛い人生を送っていたなんて、オズの魔法使いが楽しすぎる、夢に溢れる映画だっただけに、ショックです。

私自身は女優でもスターでもないし、薬物中毒になったこともありません。でも、彼女の葛藤や、やり場のない辛さ、苦しさ、絶望感、自己嫌悪は、昔の自分に重なるものがありました、とっても。

そう思いつつも、観ていて苦しくならずに済んだのは、私は八方塞がりの時にイエス様に救われて、今があるからです。

ジュディは5回目の結婚相手と出会って幸せな時間を過ごしたのもつかの間、彼に期待していた仕事がうまくいかなくてあっという間に破綻しました。他人が自分を幸せにしてくれる、辛さから救い出してくれる、と苦しいからこそ期待してすがってしまう気持ちも本当によくわかります。が、それが不幸の元だ、とイエス・キリストに救われた私は切に思います。ジュディもイエス様に救いを求めることができたなら、まだ先の人生があっただろうに、と思えて残念です…。

でも、それじゃ彼女の人生は無駄だったのかというと、もちろん、そんなことはありませんよね? だって、出演した作品を通して多くの人に夢や希望や楽しさを、本人が知りえないほどたくさん、届けているのだから。

映画の中でも、晩年のロンドンでのショーに、『オズの魔法使い』の時からの長年のファンが登場します、実際にそうだったのでしょう。

彼女自身は、子役時代からスターゆえのたくさんの制約や犠牲や苦しさから逃れられない、辛い人生だったのかもしれません。それでも作品を通して多くの人に夢や希望、喜びを与えていた。なんとも皮肉だけれど、この映画のエッセンスはそこにあるのかなあ、という気がします。





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