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駆け込み『マリー・クワント展』

Bunkamura ザ・ミュージアムで開催中のマリー・クワント展。
来週日曜日が会期最終日なのですが、昨日、ようやく行くことができました。

チケット予約を2回変更して、ようやく実現。
Bunkamuraは大好きな場所ですが、コロナ過以降、やはり密を避けるために、ここで開催されていたいくつかの展覧会もすべて、泣く泣く、見送ってきたので、地理的には本当に近いのに、3年以上ぶりに足を運びました。

なんといっても、ミニスカートの女王、マリー・クワント展とあっては、ミニスカート愛好者の私としては見逃すわけには行きません。

それで、当日のファッションもマリークワントに敬意を表し、ミニスカートで行かなくちゃと堅く心に決めていました。それにについてはまた別途ご報告。

Bunkamura ザ・ミュージアムは美術館としては小さいと思いますが、そのコンパクトな空間に、マリー・クワントのドレスの数々がトルソーに着せられて展示されていました。

「懐かしい…」の一言。1962年生まれの私は、ちょうどマリークワントの作品たちが世に出て人気を博した頃に、子供時代を送っています。小学生の頃に、ミニスカート+ロングブーツファッションが大流行し、お姉さんたちのそういうファッションが羨ましくて、お小遣いをはたいてブーツを買ったことを覚えています。小学校3年生くらいの時。テレビのコマーシャルで見ていた白いブーツが欲しかったのに、近所の商店街の靴屋さんには、子供用ブーツは赤しかなくて、と~~~っても残念でした。当時は、今のように「この靴に合わせられるボトムスはあるのか?」なんて熟考することはないので(笑)、とにかく白いブーツが欲しかった、のでした。

展示されているドレスの数々。ローウエスト切り替えのフレアなジャンパースカート。ストレートなジャンパースカートで深いVネック。ベストとスカートのツイン。銀行の制服もお洒落でラブリー…。まあ、文字で書きならべても表わしきれないので、やめておきますが、当時のファッション誌に掲載された写真を背景に実物のドレスを見せる、その展示方法で、実際に人が身につけた時の雰囲気がわかるので、とても素敵でした。

トルソーに着せただけだと、シンプルでぱっとしないように思えるドレスが、ファッション誌の紙面のモデルの生き生きとした表情やポーズで、”生きる”のですよねえ。

よくよく見ると、一見平凡な花柄(といっても、リバティプリントですが!)のスモックキングワンピースとか、ジャージのポロワンピース的なものもあり、全体的に、どれも実用的な現実的に着られる範囲のお洋服であることも、いいなあと思えました。

当時、発売された洋裁用型紙も展示されていて、今の時代でも復活してくれたら、売れるのではないか?!と思います。

小学生の頃から、ファッション画的なもの、を描いていたのですが、当時の私のお絵かきは、マリー・クワントのファッションの影響を受けていたんだなあ、と今さら、理解しました。ローウエスト切り替えのプリーツスカートのワンピースとか、女の子のファッションにネクタイとか。

今の私が着たい服があるのか?と問われれば(誰も問わないでしょうが)、オリジナルデザインは年齢的に無理かもしれませんが、でもインスパイアされた、延長線上のお洋服をちょっとデザインしてみたい気持ちが湧いてきました…。

美術館に行くと、ミュージアムショップでのお買い物も、展覧会と同じくらい楽しくてワクワクするのですが、今回は、ファッション関連の書籍がたくさんならんでいて、鷲田清一先生のファッション論や、カラー関連の本(私の一押し、『色の秘密』もありました)、それからファッション画指南書も…。もう少しで、新しいのを買ってしまいそうになりましたが、「うちの本棚に並んでいる本だって、ろくにページめくってないんだからやめましょう」と自分に言い聞かせました…。

ファッション好きのお友達の誕生日プレゼントに、デイジー柄のクリアフォルダーやお洒落なフォトのハガキを、自分とお揃いで買い、最近、ボブスタイルにしている娘に、ボブスタイルの可愛いイラストのハガキをお土産に買ったりして、楽しい時間を過ごしました。

正直、昨年秋に観た「シャネル展」より、私にはこちらのほうが数倍、楽しかった…。

そして、次の狙いは、東京都現代美術館で開催中の『クリスチャン・ディオール、 夢のクチュリエ』。こちらは、銀座シックス前から、無料送迎バスが出ているらしいので、できればそれに乗りたいなあ、なんて。

それにしても、このワクワク感、高揚感。ファッションってなんて楽しいんでしょう…!!!

気合のミニスカートでお出掛けして、帰宅した私を観た娘が「ママ、ミニスカート似合うよね~」と言ってくれたのも、嬉しかったです♪(今日が誕生日なので、誕生日サービスかもしれませんし、娘は、それこそ彼女が小学生の頃、当時30代前半の私のミニスカートを見て「可愛い♪」と喜んでいたくらいなので、”ママのミニスカートは可愛い”という刷り込み(笑)が出来上がっている可能性もあります…)。

時々、現実の生活に追われて、ファッションが意識の中から遠退く時もあるのですが、いや、ファッションは私の人生のまったく一部であると改めて実感した一日でした。


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