コロナ禍のなかの金沢暮らし@6月2日(火)「学生がいる風景」

通勤途中、小学生たちが駆けていく。だいたい私も彼らも決まった時間に出掛けるので見掛ける子どもは決まっている。しばらく見掛けていなかったが相変わらず元気そうで私も嬉しい。

3日ぶりに近江町市場へ出掛けた。バス停には高校生らしき姿も見えた。先週の火曜日は、再開したばかりの2階は休業していたが今日はそのようなこともなく。しかし、相変わらず閉店しているお店ばかりだし、案内文書によれば本来なら再開しているお店が依然として休業しているところもある。

エスカレーター付近では声掛けをしている人もおり、2階では初めてみる光景だった。橋から階下をみるが寂しい風景にも変わりない。

また、市場内にある「たなつや」が15日で閉店することが知らされた。今後は通販を拡充する予定という。前向きな閉店のお知らせだったが、お店の雰囲気が伝わってきて一層切ない。

めいてつ・エムザは当面毎週火曜を全館休業するようだ。新聞でそう告知されていたのに、うかうかと地下入口まで行ってその事実を突き付けられた。無念。

19時頃の金沢駅は学生、サラリーマン、家族、様々な人たちが混在していた。バス停にも人が並び、鼓門のあたりのベンチには人の姿もある。観光案内所も再開しており、人の数さえ気にしなければぱっと見では平時と何ら変わらないように思えた。

ところで、新型コロナで国内にばかり関心が向いていた。アメリカで、ジョージ・フロイドさんが殺害された事件は、またも黒人差別を浮き彫りにした。何度も何度も何度も繰り返される事件で、そのたびに差別に怒る人々が立ちあがる。

ある人から今日ひとつのことを告白された。「外国人が怖い」という。本人はそれが差別や偏見に基づくものであると自覚的で、さらに差別されている人々が容易にその体験を他者に語らず孤独なことも充分に理解していた。それでも「外国人が怖い」。自己分析できている人にまさか「それは差別や偏見だ」と言うことは何の意味ももた ず、「まずはお友だちになるところからですね」というのが精一杯だった。もっと何か言えたのではないかと後悔しているが、いまだ答えは見つかっていない。

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