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コロナ禍のなかの金沢暮らし@5月19日(火)「トイレの中の緊急地震速報」

全く本文と関係のない見出し画像を持ち出すことに申し訳なさがあるのでPR。こちらは駅前の居酒屋「狼煙」。ご主人自ら近江町市場で魚を買い付けているためお刺身は肉厚、脂、新鮮さ、どれをとってもいつも美味しい。目利き上手。旬のお刺身盛り合わせ(1人前)1,900円は必須メニュー。いまならテイクアウトもしている。ずっとしていてほしい。

13時13分、聞きなれない不快な音が、サイレントモードゆえに鳴るはずのない携帯から発せられた。近江町市場にあるいちば館地下1階のお手洗いで、である。「地震です」とか何とかそういうデジタル音声が発せられる頃には、おそらくある程度の状況は理解していた。と思う。たぶん。

それで、だ。結論から言う。生存可能性をすべて建物に委ねた。

いやだって、正直どうしようもない。これが職場や家なら、逃げ道確保や避難態勢をとれたはずだけど。さすがに外出先、それもお手洗いであれば、ねえ。平成建築物なので倒壊という心配もなかったし、鏡の前から離れるのがせいぜいだった。最悪の事態が起こりうるとすれば生き埋めか。やだなあ。しかもこんな時に限ってもち前田くんを持ち歩いていない。辛い。

地震のとき、民家内で避難するならお手洗いが一番良いという話を聞いたことがある。お手洗い全体の面積に対して柱が多く丈夫だからということらしいが、云十年前の子どものころの知識である。アップデートされていない。残念。

夜。フォーラスへ行く。現着したのが18時30分。閉店まで30分しかなかった。購買目的ではなく現状視察。悪く言えば冷やかし。1階から5階まで早足でひと通り回った。ワンフロアですれ違った人数は10人にも満たない。閉店間際のこともあってだろう。

4月21日付けでもちクリームが閉店したことを知り、少なからず衝撃を受ける。好きだったのに。悲しい。感染防止対策としては、基本対策としてレジにカーテンやスタンドが置いてあった。それ自体、備品購入したものもあれば明らか手作りのものもあって、お店の資金力の差か何かわからないが興味深い。それと併せてお店の出入り口を指定してあるところもあった。

帰りに駅へ立ち寄る。明らか利用者が増えていた。先週まで見通す限り人がいないということもあったが、今日はそのような一瞬を見つけることが難しい。経済活動が戻りつつあるということだから喜ばしいことではある。

とある人が指摘していたが、緊急事態宣言の解除それすなわち安全宣言ではないことを肝に銘じておきたい。私もやや緊張感を忘れつつある。これは長期戦。自粛要請による精神的ストレスもやや軽くなった。楽しみながら「新しい生活様式」を取り入れよう。それが様々なものを奪われた私の、コロナに対するせめてもの叛乱である。

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