見出し画像

「生活は踊る」のこと

声が通らない。滑舌が悪い。よくすべる。
まったくもって話すことに自信がない私なのに、時々呼んでいただくラジオの番組がある。

TBSラジオ「ジェーン・スー生活は踊る」火曜日12時35分ぐらいからの「スーさん、コレいいよ。」のコーナーだ。

きっかけは、私が健康に関する専門家をアサインし、先生方と一緒にスーさんの番組で「噛むこと」についてしゃべるという連続企画に毎月、1年ほど出させていただいたこと。そのときに、錚々たる専門家の先生方の傍らでよわよわとしゃべる健康雑誌の編集者がスーさんのどこかのツボにはまったらしく、この企画が終わってからも時々呼んでいただくようになった。

昨年8月に『からだにいいこと』が休刊したときも、12月に復刊したときも、しっかりお知らせできるタイミングで呼んでくださり、いろんな人に「ラジオで聞いたよ」と言ってもらえたことも、ありがたかった。

音楽プロデューサー・作詞家・コラムニストでラジオパーソナリティというジェーン・スーさんの多才ぶり、また、文章やしゃべりの深さ、鋭さについては誰もが認めるところだが、聞いて、読んで、話して感じるのは、誤解を恐れずに言えば、スーさんのすごさは、「マツコがやっていることを、女性が素手でやっていることのすごさ」だと思う。

私の出番である「スーさん、コレいいよ。」の前は、「相談は踊る」のコーナーだ。いつも控室で何とはなしに聞くのだが、このコーナーで答えるスーさんは、本当にやさしい。いや、怖い。弱い人にはとことんやさしく、古い価値観や既得権益といった力をふりかざす敵は容赦なく、一刀両断する。

あっという間に過ぎる出演時間はいつも楽しい。でも昨日はスーさんも杉山さんもちょっとお疲れのように見えた。前回はパーティションだけだったのが、この8月からはマスクもつけてしゃべらないといけなくなったそうだ。ゲストはほんの十数分だけど、1日中、パーティションに囲まれてマスクをつけ、マイクに向かってしゃべり続けるなんて、想像するだけで大変すぎる。

Radikoの普及もあり、コロナ禍でラジオのリスナーはうなぎのぼりに増えているらしい。頼られている。元気づけられる人がいる。そう思うと、元気づける側の人は、疲れていても元気そうにしているしかない。元気づける側のプロはつらい。

スーさん、お体どうぞお大事に。
また、いきのいい健康情報を、ボケと一緒に届けに行きます!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?