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いまのしんどさは、帝国主義の影に根っこがあるのかな?

楽しさしかなかったインドから帰ってきて、一週間で私がうけたストレスは、10年単位でも最大級のものだった(編プロ勤務だった頃、けっこうあったけど、それが嫌でやめたんだったな)。

逃げるように(元々予定していたとはいえ)長期出張に出て、高すぎる平日の高速代を払いたくなくて(民主党政権時に、1000円一律とかあったよね?)夜中に東京を出て長距離を運転する。食については気をつけているつもりだけど、睡眠をややこしくすると、かなりダメージがきつい。

そうしてたどり着いた豊田で、無類の人出のクリムト展を見、そしてあいとり豊田会場へ。睡眠不足すぎてヤバいので、喜楽亭のホー・ツーニェンと高嶺格だけ見られればいい、と。

クリムト展の人出に匹敵する喜楽亭。多分、私の少女時代(1980年あたり)に兵庫県立近代美術館で行われたベルギー象徴派展、あるいは、大学の卒業旅行(1987)で行ったウィーン、ベルデベーレ宮殿のクリムトやウィーン分離派の展示のように、がらーーん、て環境で見たとしたら、また違った感想を得ただろう。

見るもの、そのものに、あたえる、見る環境 それは世相も含めて

テーマパークのキャストの演出 体が汚れているからシャワーに入れといって石鹸を渡す係官 学校の遠足の引率 etc…

モヤモヤしたままビジホについて、台風の接近で予定していた古本市が中止になったと知る。残念だけれど、おかげで積み残しすぎてる作業を進められるな、と安堵する自分もいる。

崩れるように寝て、案の定朝4時に目覚めたら、パリで大和田俊くんが自作の設営しがてら配信していた。ちょいちょいコメントを返しながら、いままで被っていた(人のせいではない。人々のあり方や、人々に対して自分がはからずも与えているストレスを罪深く思って)ストレスが、すーっと解決される感じがあった。大和田皇子の名言「国が学級会みたいになってる」。

自分の少女時代、関西の郊外にあった差別と偏見と社会階層。インド、フランス、東京で見聞きしたこと。大和田くんが育った栃木での出来事。空族の映画で取り上げられるようなこと(山梨、バンコク、イサーンetc.)、帝国主義と、それらが侵略した土地の、今にいたるまでの関係と出来事。

そんなこんなをしゃべっていたら、なんだかラクになれた。問題は一切解決しちゃいないが、たまには、こうして心を開いて深呼吸できる環境が必要だ。魯迅の描いたような窒息した小部屋を、やぶる試み。

はー、なんかすっきりしたで! 問題は山積み! それは知ってる! でも、朝だ!

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