練習用の例題と回答例で理解するIELTSスピーキングPart2
みなさん、こんにちは。ロンドン在住IELTSコーチのYukoです。
私は
・2022年イギリス大学院修了
・応用言語学・英語教育法専攻
・2023年IELTS対策本2冊出版カテゴリー1位
・British Council主催のIELTS講師育成コース修了
・2年間で600以上のライティング添削
・IELTSのスコアアップをサポート
・海外大学院進学のサポート
をしています。
こちらの記事はスピーキングPart2の概要と採点基準に沿った回答をするコツをご紹介します。参考になれば幸いです。
Part1についてこちらの記事で説明しています。
IELTSスピーキングPart2概要
IELTSスピーキングPart2の流れ
Part2は通常3~4分間です。
試験官がトピックとプロンプトが書かれたカード、メモとペンを受験者に渡します。
受験者は1分間の準備時間を与えられ、その間にメモ用の紙と鉛筆を使ってトピックに関する考えを整理します。
渡されたカードには何も書き込んでははいけません。1分が経過すると、試験官は受験者に話し始めるよう指示します。
2分間経過すると、話の途中であっても試験官は話すことを止めるように指示をします。これに関して時間管理のために行われていることですので、全く気にする必要はありません。そして場合によって、試験官は受験者にカードに関する質問を1つか2つします。
その後カード、メモとペンを回収されるという流れです。
出題される問題の特徴
Part2ではカードが渡されます。
そこに書かれている内容の例は以下の通りです。
Describe a skill that you can teach other people
You should say:
• What it is
• How you learnt it
• How you can teach others this skill
• And explain how you feel about this skill
トピックは一般的な経験に基づいて慎重に選ばれており、そのため話す際に特別な知識は必要ありません。与えられたトピックに関して、話すことが無い、話せない可能性は非常に低いです。
与えられたトピックについて、試験官からの追加の指示がなくても、適切な言葉を使いながら自分の考えをまとめ、長く話す能力が評価されます。
自らの経験の話をするなどをして、2分間の長いターンで話続けることが求められます。
1分間の準備ですべきこと
IELTSスピーキングPart2では唯一準備時間があります。
この準備の方法はとても重要で、準備なく答えるPart1とPart3よりも高いアピール力が求められます。
まず、メモを取る際には課題に回答するためのキーワードをメモします。
注意すべきは話す内容をメモするのではなく、アピールしたい語彙をメモするということです。
スピーキングはライティングのテストと異なり、課題に対する回答が明確であるか、論理的に展開されているか、など話している内容そのものが採点基準に含まれていません。
質問に対して、どんな語彙や文法などの表現を使って、どんな音で相手に自分が伝えたいことを伝えているかが採点基準全体の75%を占めています。
この採点基準が設定されているということから、1分間は語彙と文法をアピールするための準備として活用すると良いです。
メモすべき語彙・表現
①トピック関連語彙
トピック関連語彙は語彙の知識の幅をアピールすることができます。
上のトピックに対して回答するとすれば以下のようにメモをします。
creative writing
literary devices
storytelling methods
encourage experimentation and creativity
identify students’ strengths
アピールしようと思った単語は必ずメモすると、
語彙のアピール忘れを防ぐことが出来ます。5個程度書くことを目標に普段から練習しましょう。
②filler
トピック語彙の他に、fillerも語彙と文法のアピールができます。
fillerはコミュニケーションの空白を「埋める」ために使われる言葉、音、フレーズです。効果的に使うことで、語彙のアピールだけでなく文法のアピールにもなります。
Well, Um, Uh…などがfillerの例として表されますが、ここでメモすべき内容はそのようなものではありません。語彙と文法の知識のアピールができるようなフレーズを使います。
例えば以下のようなものがあります。
現在進行形が使えるという文法アピール
Mmmm, I’m struggling to think of a good answer, but anyway,...
現在完了が使えるという文法アピール
I hope I’ve covered everything.
I believe I've covered all the points.
I hope I haven’t missed anything.
Hopefully, I've addressed everything.
現在完了進行形が使えるという文法アピール
I’ve been trying to remember / think of…
I’ve been racking my brains to remember / think of…
ネイティブスピーカーもfillerを使うことがありますが、特にWell, Um, Uh…を多用することはIELTSでは流暢さがないと判断されることもあるので気を付けましょう。
間を埋める言葉には人それぞれ癖があり、無意識に使っている音やフレーズがあります。
ぜひ自分の回答を準備して回答を録音し、それを聞き直すことで自分の癖に気づくことができます。もし沈黙やWell, Um,…などのfillerを使っている方は、上のような語彙と文法のアピールできるような方法を意識してみてください。
③コロケーション
コロケーションとは特定の文脈や意味で一緒に使用される語同士の自然な組み合わせを指しています。
コロケーションを使うことでより自然な英語表現を構築するのに役立ちます。
コロケーションの例
creative writing
formal education
personal practice
writing techniques
こちらも語彙のアピールとしても効果的です。
以上の要素を活用して、1分間の準備を最大限に有効に活用しましょう。
IELTSスピーキングPart2回答のコツ
ここからはPart2によく含まれる1つの項目に対して、すぐに使える語彙と文法について説明します。
Part2には箇条書きでプロンプトが書かれていますが、
• And explain how you feel about this skill
のように、あなたがどのように感じたのかを説明してください
という内容が高い確率で含まれています。
ここでは以下のような経験を語る際に使える表現を集めているのでご紹介します。
・良い経験
・苦い経験
・驚いた経験
・ショックな経験
良い経験
hit the jackpot
After searching tirelessly for the perfect apartment, I finally hit the jackpot when I found a spacious, affordable place right in the heart of the city with an amazing view of the skyline.
完璧なアパートを飽きることなく探し続けた結果、街の中心部でスカイラインが一望できる広くて手頃な物件を見つけ、ついに大当たりを引いた。
have a whale of a time
During my vacation in Hawaii, I had a whale of a time exploring the stunning beaches, snorkeling in crystal-clear waters, and watching breathtaking sunsets every evening.
ハワイでの休暇中、私は素晴らしいビーチを探検し、透き通った海でシュノーケリングを楽しみ、毎晩息を呑むような夕日を眺めた。
jump for joy
When I received the acceptance letter from my dream university, I couldn't help but jump for joy, knowing that all my efforts had paid off and an exciting new chapter of my life was about to begin.
憧れの大学から合格通知を受け取ったとき、これまでの努力が報われ、人生のエキサイティングな新章が始まろうとしていることを知り、飛び上がらんばかりに喜んだ。
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