見出し画像

デジLIGリーダーズ講座1. 株式会社nanocolor代表取締役社長 川端康介さん

リーダーズ講座とは?クリエイターのキャリア構築をサポート

リーダーズ講座とは、毎回Webクリエイター業界のプロが教える限定講座。
本気でクリエイターを目指す方々を支援するため企画されたそうです。
主催はWeb制作会社「LIG」で、そのLIGが運営するWebクリエイター養成スクール「デジLIG」の受講生が受講できる講座です。

私はもう既に2023年の1月にデジLIGを卒業しました…が、こちらの講座に参加することができました。卒業生も学びや感想をアウトプットすることで参加させて頂けるということでありがたいです。

第一回目の講師として、経験豊富なクリエイティブチームマネージャーでありデジタルマーケティング・ブランディングの専門家:株式会社nanocolor 代表取締役社長 川端康介さんが登壇されました。
趣味はゲーム、音楽、映画と多彩です。

以下、講座で印象に残った点をまとめました!👇✨✨✨


デザイナーとして大切な考え方とは?

デザイナーにとって大切なのは、自分のコンセプトとパフォーマンスを磨くこと。答えは決まっていないが、問題に向き合うことが重要。そこで、3つの重要ポイント、ゴール・知識・思考について考える。

ゴール設定:近いゴールと遠いゴールのバランス

ビジネスで成功を収めるために重要な要素の一つがゴール。しかし、ゴールは視座によって変わることがある。例えば、コンバージョンレートを改善するためのLP制作や、ブランドで新しい価値を提供し事業目標達成を目指すようなゴールがある。どのような視座でゴールを設定し、遠くのゴールを見据えるかが大事。同時に、近くのゴールを確実に達成していく能力も必要。

ゴール設定では、近いゴールと遠いゴールをバランスよく設定することが大切。近いゴールは短期的な目標で、遠いゴールは長期的な目標。

知識活用:ゴール達成に向けて知恵に変換

知識は、構造化や相対化することで解釈が変わる。
例えば、50代に商品が売れているというデータを見た時、50代に喜ばれていると解釈できるが、40代が実際の売れ筋であることを考慮すると、解釈が変わってくる。
知識は、情報を構造化したり相対的に比較することで、適切な解釈を導き出す役割がある。
知識は、ゴール達成に向けて知恵に変換することが大切。知識を活用し、問題解決に役立てる。
構造化・相対化することで適切な解釈を得ることができる。
構造化は、情報を整理し、相対化は、異なる視点から問題を捉えること。

思考の重要性:知識をどう活用すれば勝てるのか

ゴールに向けて、知識をどのように活用すればうまくいくかという思考が必要。
例えばLP制作のゴールで、依頼主からの指示だけで作業を終わらせるのではなく、依頼主の問題解決のために自分の知恵を活かすことが重要。思考の重要性を理解することで、クライアントに喜ばれる仕事ができる。
「ブランドの想いをカタチに」 するだけでは顧客から選ばれないということ。

デザイナーのタイプ:自分の軸作りの指標

デザイナーには様々なタイプがある:
ビジネス、クリエイティブ、テクノロジーの3つの指標がある。

例えば、スピーカーの川端さんはビジネスと クリエイティブに振り切っていてテクノロジーを捨てたタイプとのこと。
実はデザイナーだけども、イラストレーター使えないしPhotoshopしか使えないとのことで、コーディングも一時やってたけれども捨てたそう。
これは自分はもう学ぶ必要がないなという感覚で、自分でできることを増やすよりかは人がやれないことをもっと増やしていこうの方が自分にとっては良いとある時感じ、そのあとはそのパラメターになっているとのこと。

それぞれの軸を意識することで、自分のデザイナー像をより明確にし、市場ニーズに合わせたデザインができるようになる。

優位性と収益性を確認し、自分のありたい姿とあるべき姿を考慮する


また、優位性と収益性を確認し、自分のありたい姿とあるべき姿を考慮することが大切。

めちゃめちゃなりたいものになったが全然儲からないとかお金がもらえないの、そもそもお客さんがいなかったらもったいないし、
求められていないものを頑張るとめちゃめちゃ辛い。

自分が何を軸にしたデザイナーになりたいのか:
「実現できるのか?」
「優位性はあるのか?」
「収益性はあるのか?」
この3つと、何を軸にしたデザイナーが求められているのかに対しては、
「本当に相手は困っているのか?」
「本当に求めているのか?」
そして
「実現できるのか?」という ところを見ていくことが必要。

そうすると、これはありたい姿とあるべき姿のような感じに言い換えられる。
キーポイント:この「ありたい姿」と「ある べき姿」は、「ブランディング」と「マーケティング」に似ている。

デザイナーのキャリアとブランディング・マーケティングのリンク

デザイナーのキャリアにおいて、自分を売るためのブランディングと依頼主のマーケティング支援はリンクしている。

  • ブランディングとは「在りたい姿」を表現することではない。選ばれる理由となる機能的競争軸と選ばれ続ける情緒的競争軸も含めた全ての関係性を連動する為に「在るべき姿」を模索するビジネス活動

  • 市場の潜在ニーズに対して、選ばれ続けるコミュニケーションをはかること

  • 「在るべき姿」が、ブランドの「在りたい姿」を叶える

他者との比較で自分を知り、市場に対して有効な距離を見定めることができる。さらに、メタ認知を通じて本来の姿をイメージし、ブランドサイトやSNSでのブランディングを行うことが求められる。

売れないという相談が多い背景とブランディングの関連性

ブランディングと売ることには密接な関係が。
ブランディングの効果が出ない理由は商品やサービスの4P(価格、商品、広告、売る場所)と規模に関係がある。
提供価値の領域外への情報や関係性の拡大がブランディングに繋がる。
失敗の原因を考えることが重要で、ブランディングはメッセージとビジュアル、ダイレクトマーケティングは危機訴求や価格訴求などを活用して効果的に進めることが求められる。


私達は他と違うから買ったり、そのサービスを選んでいるのか?「差別化」について解説されていたのも印象に残りました👇


差別化とは?ポイントと活用方法を解説

差別化の意味と重要性

差別化とは、自社の商品やサービスを競合他社と比較して際立たせること。差別化が成功すれば、顧客は自社の商品やサービスを選ぶ理由がはっきりする。しかし、差別化を考える際、競合の範囲やターゲット層を明確にしなければ効果的な差別化はできない。

競合の種類と差別化

競合には「同カテゴリー競合」、「同便益競合」、「一般競合」の3つのタイプがある。例えば、オールインワンのスキンケア商品を考えると、同カテゴリー競合は他のオールインワン商品。しかし、ターゲットを40代以上のエイジングケアに絞ると、化粧水や美容液なども含まれる同便益競合になる。さらに広げて美容アイテム全般を競合にすると、コラーゲン入りスープなども含まれる一般競合となる。

差別化ポイントの見つけ方

競合の範囲を明確にした上で、自社の商品やサービスが持つ独自性を見つける。例えば、パン屋さんであれば、他のパン屋さんとの差別化ポイントを見つけることが重要。しかし、競合範囲を「朝食」とすると、おにぎりやスープなども含まれる。この場合、差別化ポイントは変わってくる。競合の範囲やターゲットによって、差別化ポイントは変わってくることを理解する。

POP、POD、POFを活用した差別化

差別化には、POP(Point of Parity:共通点)、POD(Point of Difference:差別化ポイント)、POF(Point of Failure:失敗ポイント)の3つを考慮する。
例えば、制作会社ではデザイン品質が高く、マーケティング知見も豊富であれば、POPとPODが明確になる。価格が他と比べて高めなのはPOF(Point of Failure:失敗ポイント)。
しかし、カテゴリーや市場が変わると、POPやPODも変わる。だからこそ、どの領域で差別化するのか?そしてどこと差別化すると自分の商品の強みが出やすいのか?という観点が非常に大事になっていく。


自分の強み、弱みを分析して、どのマーケット領域で誰に向けてアピールしたら自分の強みが出やすいのか?
まずは自分を知り、相手(カスタマー)を知り、競合を知ること。
それが大事ということが理解できました。

まとめ

全くマーケティング知識がない自分にとっては少し難しく感じる面もありましたが、他にもここには書ききれない学びがたくさんありました。
受講して良かったです。

クリエイターのキャリア構築をサポートするリーダーズ講座

このリーダーズ講座は、これから定期的にWeb業界を牽引するトップクリエイターを講師として迎え開催されるとのこと。
プロから直接お話が聞ける貴重な機会で、デジLIG生は無料で受講可能なのでぜひ、この機会に参加してみてください。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?