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ティルチラパッリ観光 l ロックフォート、南のガンジス川、寺院都市という不思議な街。
ラメシュワラム、タンジャーヴール、ティルチラパッリ旅行記。前回はこちらです↓
タンジャーヴールからティルチラパッリへは車で移動した。だいたい1時間くらいでついた。
旧市街の南から入り、賑わっている界隈へと向かう。
旧市街の南端にはガンジー・マーケットという卸売市場がある。がやがやと賑わう地元のマーケットという感じだ。
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そして食事をしたいレストランはもうちょっと中心部にある。
近づくにつれて交通量が多くなり、車は全然進まなくなったので歩くことにした。
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ケララ料理レストラン Kerala Mess
ティルチーの繁華街にあるケララ料理店。奥にACのあるテーブルもある。店内はかなり広いが超満員で列が出来ていた。
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牛肉もシーフードもあり、かなり味が良い。特にビーフビリヤニは牛肉が柔らかくてジューシー。他グレイビーもとても美味しい。
ケララ米がすごく苦手なのだが、普通にナンもなどもあって嬉しい。
ティルチを訪れたらまた行きたい。
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巻いてある魚料理もスパイスが染み混んでいていい味。
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マヨネーズをつけるとさらに美味しい。
けっこう辛かったので、こういうときにはスウィートラッシーが飲みたくなるのだが、ラッシーが置いていないレストランは多い。南インドだけだろうか?
ラッシーは日本人が作ったインド料理文化のような気がしている。
インド人もそんなに飲んでない。
アイスクリームショップ Iceland
口が辛くてちょっと甘いものが食べたくなり、ティルチーの繁華街には似つかない、静かでオシャレなアイスクリーム店に入った。
ケララ料理レストランから数分の距離にある。
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アイス専門店だがアイスの味はいまいちだった。パイナップルアイスは美味しかったが、ピスタチオアイスはピスタチオの味がしない。
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お腹を満たしてエネルギー補充できたので、ここからはノンストップで観光である。
歩いた方が速いので、旧市街を歩いて観光する。
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ここはまだ序の口で、あとでもっと密度の濃い、長い商店街を抜けなければならなかった。。
ルルド教会 Our Lady of Lourdes Church
大通りを北へ向かうと、大きな教会がある。
ゴシック様式のカトリック教会で、遠くからでもよく目立つ。ティルチーはタミル地方のキリスト教布教の拠点であったそうだ。
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外観は荘厳で、扉の前の地面にコーランが描かれているのがインドらしい。内部は静かで厳粛な雰囲気だが、柱のパステルピンクとステンドグラスを通った光が相まって、柔らかい空気も醸しだしている。
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ロックフォートの入り口に行くまでの道
かつてティルチーの旧市街は周囲を城壁で囲まれ、現在も南と西に城門が残っている。その西門がこちら。
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ここを西端として東西に走るチャイナバザールと、それに交差してビックバザールが南北に走る。
ここはティルチーで1番人口密度の高いバザール、いや、タミルナードゥ州で1番かもしれない。ロックフォートにつながる寺院に行くには、このバザールを通るしかない。ディワリ直前だったこともあってか、ものすごい人だかりだった。特に大きいデパートの前はセール中なのか掴みあいの大行列だった。
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途中犬の首が動くかわいいおもちゃが気になったが立ち止まれる訳もなく、犬たちは過ぎて行った。インド人と押し合いへし合い汗だく、ロックフォートに登る前に干からびてクタクタである。
物を投げつけて怒号が飛び交う喧嘩もあるし、真ん中で食べ物を広げて売ってる人もいるし、インドのカオスを感じられた。
日本の年末の上野アメ横もこんな感じだろうか、行ったことないけど。
ここを通るのは一回で十分だ。(が、結局戻る時にもう1回通る)
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この人混みを歩いていると長い距離に感じる。やっと着いた。
ロックフォートの入り口 Temple Road
ロックフォートの入口につながる道は、アーケードになってお土産屋さんが並んでいる。ロックフォート自体が寺院なので、ここからは靴を脱いで歩く必要がある。アーケードを抜けると細い通りを一本渡ってロックフォートの入口があり、靴を預けて階段をひたすら登る。花売りの女性が男性のハーフパンツは禁止と声をかけてくるが、かと言って何か買える物もないので、結局そのまま入ることができた。
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ウッチ・ピッラヤール寺院 (ロックフォート) Arulmigu Uchi Pillaiyar Temple
巨大な岩の上に本堂のあるウッチピッライヤール寺院。ガネーシャ像を祀る小さな祠堂。なぜこんなところにあるのかと言うと、またここでもラーマーヤナの話が出てくる。
魔王ラーヴァナの弟ヴィヴィシャーナはラーマ王子に協力したためランガナータ像をもらう。その時、スリランカに戻るまでその像を地面に置いてはならないと言われたが、カーヴェリー川で沐浴するため、通りすがりのガネーシャに像を預けた。しかしここでガネーシャがうっかり像を地面に置いてしまったため、ランガナータ像は動かなくなりシュリランガムのランガナータ寺院になったそうだ。
一方約束を破ったガネーシャはヴィヴィシャーナに怒られるのを恐れてロックフォートの上まで逃げたらしい。
通りすがりで頼まれちゃうところがガネーシャらしくてかわいい。そして置いちゃう。。
頂上までは階段を437段登るのだが、結構きつい。登る途中にも寺院があるが、そこはヒンドゥー教徒しか入れない厳粛な場所。ターユマーナワーミ寺院と呼ばれ、母にもなるシヴァという意味らしい。
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岩壁まで登るとティルチーの街が一望でき、疲れを忘れさせてくれる景色を拝むことができる。民家の壁や洗濯物がカラフルで目が覚める。川を挟んで向こう側にゴープラムもいくつか見える。
そのうちのいくつかが、シュリランガムのランガナータ寺院のゴープラムである。
すぐ下を見ると通って来たバザールが目に入り、またあそこを通るのかと思うとゾッとする。
頂上の寺院自体はとても小さくて、ぐるっと回れる展望台の中央に祠がある。
冷たい飲み物屋さんがあるのでそこで一息ついてから降りると良い。
ちなみにこの巨大な岩は風神ヴァーユと大蛇アディセシアが力比べをしてメール山から飛んできた岩だそうだ。
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私はタンジャヴールの寺院で同じのを買った。
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大きい河が流れており、その向こう側が中洲でシュリランガムと呼ばれる地区。
ゴープラムが見える。次に行くランガナータ寺院だ。
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さて、下りは下りで足がちょっとカクカクするのだが、絵が飾ってあったり鮮やかな像があったりするのでゆっくり楽しみながら降りる。
頭の上に重いレンガようなものを運んでいる女性がいたのだが、階段を登りながら次の男性へパスしていた。頭に乗せながら階段を登るのは難しそうだった。
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さっきの道を避けたかったが、結局車で拾ってもらうためには戻るしかなく、また同じバザールで揉まれながら教会を目指すことになった。
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車は教会よりさらに西側に停めてあって、無事乗車。
そこから北へ移動した。
途中で橋を渡るのだが交通止めで、川沿いを東に走って違う橋を渡り遠回りしなければならなかった。
この川沿いでは飛び込みの練習をする若者がいて、ちょっと停めて見ていたがなかなか飛び込まない。
見かねたドライバーが車を降りて大声でなにか叫ぶと、意を決して川に飛び込んでいった。
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ランガナータ寺院 Sri Ranganatha Swamy Temple, Srirangam
ランガナータ寺院は、ヴィシュヌ派の聖地である。
ティルチーの北にある中洲は「寺院都市シュリランガム」と呼ばれる。シヴァ派の寺院ジャンプケーシュワラ寺院も中洲内にあるが、ランガナータ寺院がシュリランガム寺院と通称されるらしい。
この寺院は7重の周壁と21個のゴープラム(塔門)で構成される。本殿から東西南北に道路が伸び、1000年の時をかけて拡大を続け、高さ72mの最高の南ゴープラムは1987年に完成したらしい。
外側の周壁ほど長く、ゴープラムはより高くできている。
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この寺院もラーマーヤナ関連の逸話がある。
通常ヒンドゥー教寺院は太陽の昇る東を向いているが、この寺院の本殿は南を向いている。先ほどガネーシャがカーヴェリー河のほとりでランガナータ像をうっかり地面に置いてしまった件で、ここにランガナータ寺院ができたことを書いた。
ランガナータの持ち主はもともとは魔王の弟ヴィヴィシャーナで、ヴィシュヌ神はヴィヴィシャーナのためにスリランカ(ランカー島)の方向である南に顔を向けて横わることにしたそうだ。
入り口の近くで象に会った。象はこの寺院の外側を散歩していて、お金を渡すと頭を撫でてもらえる。
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まず、男性はハーフパンツでは入れないので注意。長ズボンに着替えるか、正装の巻く物を借りるようにと入口で指示される。荷物検査もある。
北門を入るとすぐの所に、屈んで右手と左手の指を正しく入れると遠くの扉が開くという言い伝えの印があって、観光客は順番にその指はめを試していた。
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開いてない。
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内部は迷路のようで、矢印で案内が書いてあるが全然迷う。寺院を中心に七重に周壁が張り巡らされ、異教徒は第四周壁まで入ることが出来るとのこと。やたら広いので全部回っているとすごく時間がかかる。
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我々が入れるのは、第4周壁まで。
今回は北から入り、千本殿の方からぐるっと回った。
見どころのひとつは千本殿で、953本の花崗岩の柱全てに繊細な彫刻が施されている。
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この寺院、外の三周は門前町だったそうで、お店がたくさんある。象もいた。
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確かに城下町みたいな雰囲気がある。
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海外のすごい治安の悪い通りみたい。
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ティルチラパッリに来て「寺院都市」という概念を初めて知った。
寺院全体が街になっていて、まさに寺院の中でみんなが生活を営んでいる
。寺院都市には5万人ほどの人が暮らしているそうだ。
なんだか今まで訪れたヒンドゥー教寺院の違う雰囲気があり、なかなか面白い場所だった。
ここに寺院都市ができた理由は、カーヴェリー川にあるらしい。
カーヴェリー川は「ダクシン・ガンガー(南のガンジス川)」とも呼ばれる神聖な川だ。インドでは古代から川の合流点や中洲が聖なる場所とされ、カーヴェリー川と支流コッリダム川に挟まれた中洲に位置するシュリランガムは、まさにヒンドゥー教徒の聖地にぴったりの場所だったようだ。
本殿には我々は近寄れないが、この寺院でヴィシュヌ神は大蛇に横たわり、世界の構想を夢想しながら眠っているという。うーん、ちょっと見てみたい気がする。
さて、もっとこの寺院都市を歩き回りたい気持ちはあったが、飛行機に乗るため空港へと向かう。
途中で軽食を食べるためにカフェらしきところへ寄った。
ローカルカフェ Maharam's Sweets 'n' Bakes
空港まで15分程度の賑やかな界隈にあるローカルカフェ。
ここはベジなのだがメニューの写真には明らかにビーフバーガーが載っていた。
頼んで出てきたハンバーガーが清々しいくらい写真と違って疲れが吹っ飛んだ。
例によってメニューのほとんどが not available だ。
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ティルチラパッリ空港 Tiruchirappalli International Airport
こじんまりとした空港で、売店が少しある程度。手荷物検査が早くて良かった。
飛行機の到着が遅れたため、まだ乗客が降りていないうちから出発の客が移動。スタッフがテキパキしていて好感が持てた。プロペラ機でフライトは快適。
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寝台列車からあっという間だったが、無事にタミルナードゥ州の3都市を満喫できた。
わりと疲れたので、このパターンはもうしばらくいいかなと思う。
そしてディワリの時期にはエジプトに行くのだが、旅続きでちょっとそういうテンションじゃなくなってきた。(以前予定に書いたイスラエルは経済的に不安があり断念した)
note の旅行記などを読むとエジプトはかなり騙される日本人が多いようなので、お金やパスポートを取られないように気をつけたい。
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