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小平でがんサロン 夜のCancerおしゃべりCafe 開催レポート!

第6回 小平でがんサロン CancerおしゃべりCafe @アンデスの家ボリビア 開催しました!


蒸し暑い日が続きますが、夕方になると虫の声が聞こえ、秋の気配を感じます。

今回は小平駅北口の「アンデスの家ボリビア」さんにて、がんサロンを開催。
南米の楽器やカラフルな雑貨がずらりと並ぶ店内。木のぬくもりに溢れ、癒しの効果がありそう。

わたしが初めて渡邉彩子さん(がんサバイバーで音楽療法士)にリアルでお会いしたのもこの場所です。

しかし、「夜の音楽部」としたこの度のセッションは講師の渡邉さんが体調不良のため、内容を変更させていただき、いつもどおりのおしゃべりカフェとなりました。楽しみにしてくださった方、ごめんなさい🙇



まずは活動のご報告

サロン開催の直前、市議会議員の水口かずえさん、グリーフサポートこだいらの森幸子さんと小平市健康センター(小平市健康推進課)へ伺い、「第2次小平健康増進プランに組み込んでいただきたいこと」という要望書をお渡ししてきました。冒頭、わたしからのお話として、その内容をざっと、お伝えしました。

・第4期がん対策推進基本計画(令和5年3月28日閣議決定)に基づいて、がんになっても安心して生活し、尊厳をもって生きることにできる地域共生社会を実現することで、全てのがん患者及びその家族などの療養生活の質の向上を目指す。という目標にに伴って、予防だけでなく、罹患した方への対策を考えていただきたい。

具体的には・・・
①若年がん患者在宅療養支援事業(在宅サービスや福祉用具等の費用の助成)を取り入れてほしい!
②がん患者に寄り添う「小平がんサロン」を設置してほしい!


取り残さないでほしいんですよ。
がんになっても、人生はすぐに終わりません。

39歳以下のがん患者は末期でも介護保険の被保険者になれません。
だから、在宅療養支援が受けられないんです。
子育てしながら、がんと闘い、制度の支援も受けられない現実。
自治体はちゃんと向き合ってほしいです。

がんサロンに関して言えば、地域のつながりの大切さや、身近な弱い立場の人を守る機関になることは間違いないのです。



そして、いつものように、おひとりおひとり、スケッチブックをバトン代わりにそれぞれのご経験をお話しいただきました。

広く知っていただきたい生の声なので、個人を特定しない形でご紹介します。


精神的なこと
・元々健康オタクで、食のアドバイスなどをしていたが、がんになってしまい、恥ずかしくて、人に伝えられなかった。人に弱いところを見せられなかった。
・とにかく一人で家にいたくない。眠れなくなった。這い上がりたい気持ち。涙も出なかった。

医療的なこと
・腰に転移があり、前例のない手術をした。今はなんとか歩けている。
・肺に水がたまって、苦しかったが、水を抜いたら、とても楽になった。600㎖も抜けて、びっくりした。
・首が痛くて、起き上がれず、救急で運ばれた。その病院がとても理不尽な対応だった。
・頭頚部の骨の壊死で、ごはんが食べられなかったが、手術をしてもらい、救われた。経過は順調。


医療者との関係
・リンパ浮腫になってしまい、専門病院に通い出した。そこの医師がイケメンでとても優しい。がんの主治医とはコミュニケーションがとても取り辛いので、その分、癒されている。
・大手術をしてくれた医師がとてもイケメンで癒された。
・看護師さんにとてもお世話になっている。救われた。
・医師に感謝している。

社会的なこと
・職場の同僚が理解してくれ、恵まれている、と感じる。

発病時のこと
・子宮内膜症があり、生理痛が酷かったので、卵巣がんと気づきにくかった。便秘かと思った。手術し、抗がん剤治療も行ったが、癒着が酷いらしく、痛みが出る。
・また生理がまた始まり、おかしいな、と思ったので、病院で検査してもらったが、異常がなく、暫くして、出血量が増えたので、再度検査をしたら、突然大きな病院へ行くように言われ、びっくりした。


本日のお題:この夏、やり残したこと

・海に行かなかったので、来週あたり行く予定。
・スイカを食べてない。キャンプに行ってみたい。
・大学で勉強したい。
・ロードバイクなど、からだを動かしたい。YouTube番組をやりたい。
・子どもと映画を見たい。

地域の情報
・近隣自治体の社会福祉協議会が活発に活動しているのが羨ましい。ヤクルトと連携し、お年寄りのひとり世帯の安否確認をしているのは、素晴らしいと思う。地域包括支援センターの存在も大きい。

患者家族の声
・子どもの新盆ができた。
・色々な偶然の出会いがあり、助けられた。
・特別支援学校の高校生が甲子園へ行くプロジェクトが今年行われ、初めて予選会に特別支援学校の子たちが出られたことを子どもに報告できて、うれしい。
・気持ちが上がったり下がったりだが、そうしながらも、少しづつ上がっているように思う。
・仕事をするために、自分のからだをメンテナンスしている。



まとめ

今回は南米の雰囲気たっぷりのカフェがとても新鮮でした。店員さんもがんでご家族を亡くされ、このサロンに共感してくださり、この度のご縁となりました。

初めて参加してくれた方の一声。
「こんなに近くにいるんですね。ほっとしました。」

言いにくいことだから、つながりにくいけど、実は近くにいるんです。
こころがほぐれたのか、うっすら目に涙を浮かべ、この度の出会いを喜んでくれました。


そして、サロンの後の親睦会では、都議会議員の竹井ようこさんも参加してくださり、楽しいひと時でした。

カンパイ!



「久しぶりの飲み会だわ!」と、楽しんでいる方の様子に嬉しくなりました。そして、一緒に食事を囲むことで、見えてくるその方の生活の工夫も垣間見えました。


前回、「こういう会に参加するの初めてです」と言っていた方がまた来てくれたことも、とても嬉しく、元気をもらえました♬


次回の小平サロンは10月の予定です。詳細が決まりましたら、HPなどでお知らせいたします。

この度はアンデスの家ボリビアさまに大変お世話になりました。感謝申し上げます✨

では、今日はこの辺で。

良い週末を!








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