障害者枠の公務員試験 倍率12倍3104人受験

昨日、障害者枠での国家公務員採用試験(1次)が15日、
東京や大阪など全国9地域15会場で行われました。

この公務員試験は、昨年に引き続き、
中央省庁の障害者雇用水増し問題を受けた統一選考で、
今年の2月に続いて2回目となります。

採用予定248人に対し、12倍超の3104人が受験しました。

人事院によると、受験を申し込んでいたのは4574人で、
障害者手帳種類別の割合は精神障害64%、身体障害34%、
知的障害2%だったそうです。

約640人の受験者は個別に会場での配慮を求めていて、
点字による出題や補聴器の使用、パソコンでの文字入力が認められました。

1次通過者は10月17日に発表されます。
そして、志望先の各省庁で面接(2次)を受け、
11月26日に合格者が発表されることになっています。

採用を予定しているのは31機関で、
国税庁の50人が最も多く、法務省37人、
出入国在留管理庁18人となっています。

6月1日時点で行政機関が雇用している障害者は5956人で、
雇用率は2.40%となっており、
農林水産省、防衛省、国税庁などは法定率を下回っています。

もちろん、今まで開かれていなかった官公庁で
障害者が雇用されることは喜ばしいことではありますが、
障害者雇用率だけの数字を見るのではなく、
働く障害者の人が仕事しやすい環境づくりをしたり、
一緒に働く人が特性や理解を示せるようにして、
職場定着を図ることへの取り組みも真剣に
取組んで行ってほしいと思います。

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