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障害者雇用率が、令和3年3月に0.1%UP予定

労働政策審議会障害者雇用分科会で検討されていた
障害者雇用率0.1%の引き上げ時期について、
先日、8月に行われた審議会では、
令和3年3月1日へと後ろ倒しする案が出されました。

もともとは、令和3年1月1日に予定される案が出されていましたが、
新型コロナの影響を受け、
7月31日の第97回同分科会で後ろ倒しを求める声が上がり、
令和3年3月1日へと後ろ倒しする案が示されたようです。


現在の障害者雇用率は、
平成30年4月の改正障害者雇用促進法で
2.2%となりました。
これ以前は、平成25年から雇用率は、2.0%でした。

前回、平成30年4月の改正時には、
今までと同じように0.2%のUPとなりましたが、
障害者雇用枠で働く人、働くことを希望する人が増えており、
企業の障害者雇用の進捗が進んでいることなどから、
平成30年4月から3年を経過するよりも前に、
さらに障害者雇用率を0.1%引き上げることが示されていました。

そして、この時期がいつになるのか・・・ということについて、
労働政策審議会障害者雇用分科会で審議されてきました。

今年3月30日に開催された第96回同分科会では、
令和3年1月1日に引き上げという案に、
公益代表、使用者代表、障害者代表の
それぞれの委員から賛成が示されていました。

一方、労働者代表からは、新型コロナの影響を受け、
状況を見据えて慎重に考えていくべきだいう意見が出されています。

その後、新型コロナの影響により、
雇用環境に深刻な影響が出ているのを受け、7
月31日の第97回同分科会で後ろ倒しを求める声が上がり、
今回、令和3年3月1日へと後ろ倒しする案が示されています。

今のところは、案となっており、
今後、政令案要綱が作成され、
次回9月予定の分科会にて諮られることになっています。

さて、雇用率が0.1%上がることになるわけですが、
多くの企業では、障害者にしてもらう仕事を
どのように切り出すのかで、悩んでいます。

また、障害者雇用枠で働く人達も
業務内容が少なく、勤務時間にやることがない・・・
という相談も多くあります。

周りの人が忙しくしているのに、
自分がやることがなく惨めな気分になる、
かと言って、「何か仕事がないですか」と声をかけると、
担当者の方の仕事を増やしてしまっている
(彼らの仕事を作る準備や段取りなど)という声もあります。


雇用率だけをあげたのでは、なかなか難しい・・・。
本当に企業にとって必要な仕事をつくり、
それを障害者ができるようにしていかないと、
雇用率のための障害者雇用にしかならないと感じます。


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