目的は出産 結婚は手段

束縛が激しくDVで浮気性の彼氏と付き合って5年

『いつか私だけを愛してくれる日』が一生来ないことに気付いたのが25歳のとき
好きで好きでたまらなかった

でも
私はいつか子供を産みたかった

DVと言っても胸ぐら掴まれて引きずられたりそのせいで服が破れたり数日で消える痣ができる程度なので
元ボクサーの旦那に殴られ病院に運ばれた親友に比べたらましだったし
臨月にお腹を蹴られ里帰りしたまま離婚した姉に比べたら私の受けていた暴力は可愛いものだった

私が「別れる」と言い出そうものなら包丁が出てきて自殺をしようとするその彼が
私とは手を繋いで歩かないのに新宿で女と肩を組んで歩いてるところを見かけたときは頭の奥がじんじんした

浮気してることは知っていたし
女が家に来る日はおとなしく自宅に戻った
彼の家には下着はおろかクレンジング一つさえ私の物は置かず
さっきまで私達が二人でキッチンに立ち食事を共にしたことなど何も知らない女が
週に一人は訪れていた

(みんな必死になって自分の痕跡を残そうとしていたなぁ…)

そんなろくでなしへの愛情は今考えればただの執着なのだけれど
負けず嫌いの私にとっては
ただ悔しかっただけなのかもしれない

だって新宿で見かけた女が履いてた白いティアードスカートから品のないピンク色したパンツが透けてんだもん

『私ってこんな女達に負けじと今までずっと頑張ってたの?』
その美意識の低さに心底惨めになりながら西武新宿にあるプロントで大きなケーキを前に長時間呆然としたのを覚えている

そばにいた親友M美は何も言わずつきあってくれた
私がそれまで何度泣いても「そんな男と別れなよ」なんて一言も言わないでいてくれた彼女
「だって自分で納得しなきゃいくら言っても聞かないでしょ貴女は」と言うのが彼女の考えだった

至極真っ当です
本当にありがとう

『彼の一番の理解者は私』と言う思い込みをさっさと捨て
海外旅行の予定を入れ職を変えた
新しい職場で新しい恋をして
帰国した日にプロポーズされ婚約

DV男を捨ててから半年後のことだった

しかしどうやらこの婚約者もDV予備軍だったようで
親の挨拶まで済ませていたが逃げるように別れた

そもそもティファニーが特に好きなわけでもない私に何の探りも入れず婚約指輪を調達してしまうあたり一つも私のことなど考えていない僕ちゃんだったんだけど
自分の思い通りにならないとすぐに怒るしこちらを理想の女にしようとしてくるあたりで息苦しくなったので
家の荷物を全て引き上げ婚約指輪を置いて出てきた

あのまま結婚していたら
今で言うモラハラ夫になっていたんだろうなー

それから一週間後に出会った人と一年後に結婚
27歳のときだった
私の目的は出産だったので
結婚に向いている人
父親の資質がある(であろう)人

結婚前に以下のことを確認した

・過去に女性へ暴力を振るったことがないか
・賭け事はするか
・女癖
・酒癖
・ガチめの宗教をやっていないか
・真面目に仕事をするかどうか

DV・賭け事・女・酒・宗教・仕事
全てにおいて心配なさそうだったので結婚することにした
それでも妊娠するとは限らないので事実婚を提案
(ちょうど夏木マリさんが事実婚を発表した時期でもあったのでノリで聞いてみた)
→その後マリ姐さんは籍を入れたそう

しかし「それでは体裁が…」と躊躇され入籍

 ふーん 体裁ねぇ…

もちろん夫のことは愛していたしこの人の子を産みたいと思ったから籍を入れることにそこまで抵抗はなかったのだけれど
結婚式の準備では案の定たくさん喧嘩したしこっちが婚礼業界だからって丸投げ過ぎなんだよ!
とキレたこともあった(笑)

それでも無事に結婚式と披露宴を済ませ新婚生活へ

― ― ― ― ―
一度目の結婚について触れるには
DV男からの婚約破棄をスルーできないので書き出したら思ったより長くなってしまいました・・

私の自己紹介を兼ねて書いてみました
同じような経験をした方・してる方に
「わかるー」と思ってもらえたり
少しでも心が軽くなる部分があれば嬉しいです

お読みいただきありがとうございました(^^)

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