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文章を書く習慣を持つといい。5つのメリット

なぜ文章を書く習慣を持つといいのか。

”もはや趣味で文章書きがち”な私が、独断と偏見で「文章を書くことを習慣化するメリット」について考えてみました。

【文章を書く習慣を持つメリット】
1.思考を言語化する力がつく
2.言語化したら実現へのスピードがあがる
3.せっかく考えたことを残しておける
4.チームで仕事するときに役立つ
5.一度整理しておくといつでも取り出せる

ほかにもいろいろあるかもしれないけど、とりあえずざっと思いついたことを列挙してみました。もう少し、それぞれについて詳しく説明してみましょう。

1.思考を言語化する力がつく

まずはこれですね。最初にして最大の効果。人間と他の動物たちとの大きな違いって、それはやはり「言葉を持っていること」ではないでしょうか。言葉であらわすことで、ヒトは抽象的な思考が可能になり、世界を認識することができるのです。

言葉を覚えたばかりの幼い子どもは、限られた語彙の中で自分の気持ちを表現します。「すき」「いや」「だめ」など。それが大人になってより多くの言葉を覚えていくと、ひと言で「すき」と表現できることの中にも「気に入ってる」「おすすめ」「愛してる」「大切に思ってる」など、いろんな細かいバリエーションを表現できるようになるわけです。

「すき」のような単純な単語だけなら大人になるにつれて誰でもそれなりにいろんな表現ができるようになるでしょうが、もっと複雑で曖昧な思考を言葉で表現するとなると、「なんて言えばいいのかわからない」「小学生の感想みたいな言葉しか思い浮かばない」と悩むことがあるかもしれません。

ある程度の語彙力が身に付いたら日常のコミュニケーションはだいたいそれでなんとかなるので、それ以上の表現力を身につけられるかどうかはその人の心がけや生活習慣次第になってくるのでしょう。

言葉にできないと、脳内にただよう混沌はいつまでたっても「脳内にただよう混沌」のままです。思考をさらにその次の段階に進めるためには、その混沌の"姿かたち"を言葉でもってなんとか捉えてあげる必要があると私は考えます。

もし、幸運なことにあなたの身近にめちゃくちゃ話を引き出すのがうまくてかつなんでも話せるよきリスナーがいてくれたら、その人と話をするだけで思考が深まったり整理されていくかもしれませんが、なかなかそうもいきませんよね。だから自分ひとりでも頭の中にある思考の輪郭をある程度までは捉えられるよう、表現力や言語化能力は大人になってからもどんどん伸ばし続けたほうがいいと思っています。

2.言語化したら実現へのスピードがあがる

1つめの解説が思いのほか長くなってしまったので、ここからはサクサクいきましょう。

メジャーリーガーの大谷翔平選手が高校生の時に書いたという「マンダラチャート」が話題になりましたが、あれは「言語化したら実現へのスピードがあがる」ことのとてもよい例ではないでしょうか。

目標は机の前に貼り、毎日目に入るようにしなさい。なんていう教えもあるように、言葉が思考や行動に与える影響力には計り知れないものがあります。

自分はどうしたいのか。本当にやりたいことは何か。絶対にこれだけは大事にしたいことは何か。

やるべきことに追われる忙しい日々の中ではついつい後回しにしがちなこういった「重要だけど緊急でないこと」を常に忘れないようにするためには、その「思い」を「言葉」にして、視覚的に脳へアピールし続けることで実現への道のりが近づくと思います。文字にした目標は、今日という1日をどこに向かって生きていくのか、それを常に示してくれるコンパスのようなものですからね。叶えたい理想は、どんどん言語化しましょう!

3.せっかく考えたことを残しておける

「文章にしなかった思考は消えていく」。これはどこかで誰かが言っていた言葉です。これ、本当にそうだと思います。

誰しもおそらく一度は経験があると思いますが、何かの瞬間に昔の自分が書いた文章を見て「うわ、すっかり忘れてたけど、このとき私ってこんなことを考えてたんだ〜」なんて思ったことはありませんか。

数年前の手帳に書いていた目標も、気づけばもう達成してたりとか。そういうのも、書いて保存されていないと振り返ることはできません。過去に何を考えていたかを詳細に覚えておくとか、脳の記憶のメモリだけでは絶対に無理ですから!!!

考えたことは頭の中だけに置いておくと、次の瞬間にはたちまち消えてしまいます。1週間前の日曜日の夜、何をしていてどんな気分だったかを、何も見ないでぱっと思い出せますか?私は無理です。昨日の夜何食べたかでさえ、すぐに思い出せるか怪しいです笑。

考えたこと、嬉しかったこと、悩んだこと、これからやりたいこと。せっかくなら言葉にして、文章にして、どこかに書いておきましょう。そしたら安心してもう忘れちゃって、次のことを考え出しても大丈夫です。

4.チームで仕事するときに役立つ

これ病棟看護師時代によくあったことなんですが、「口では説明できても文章ではなんて書いたらいいかわからない」みたいな人、いますよね。だからすぐに電話かけたりするw。電話は相手の時間を奪うので、できるビジネスマンは本当に必要なとき以外はなるべく控えたいところです。

というか、少人数のチームなら口頭伝達&説明でいいのかもしれませんが(それでもやめてくれと私は思いますが笑)、100人に同じ内容を伝達したいときはどうするのでしょう。全員を毎回一堂に集める?それとも同じ話を何回もする?あるいは、聞いた人に伝書鳩になってもらうのでしょうか。伝言ゲームは最初の話が正確に伝わらないことの代名詞(?)みたいなものなので、それではまともな情報共有にならないですね。

複数人に情報を共有し、内容の記録を残すには、文章にすることが必須です。それも、誰が読んでも伝わるように、わかりやすく簡潔に書く必要があります。

私もまだまだ改善の余地は大いにありますが、普段から文章を書くことに慣れていると文章で説明するのがあまり苦ではなくなります。私ももっと読みやすくわかりやすい文章を書けるように精進したいと常々思っています。

5.一度整理しておくといつでも取り出せる

最後です。

こうやって一度考えながら文章にしたテーマは、会話のなかで「あ、あの話しよう」って思ったときに、ぱっと出せます。なぜなら、一回文章を書くことで自分のなかでも要点を整理できているからです。

私は「なぜ看護師なのに米アスレティックトレーナーになったのか?」ということをよく聞かれます。自分の思考の整理のためにもそのことについて何度も文章に書いたし、いろんな人にその理由を何度も説明しました。状況や相手に合わせて、前提からしっかり話すロングバージョンもあれば、単なる世間話くらいのショートバージョンもあります笑。それはもう、私にとっては持ちネタの古典落語のように繰り返し語ってきたストーリーなのです。

そこまで鉄板のネタとまでいかなくても、たとえば私の2021年ベストバイの1つであるKINTOのタンブラーのどこがいいのかとか、けっこうすらすら言えると思います笑。一回記事に書きましたからね。

あと、一度文章にしたことはけっこう些細なネタでも記憶に残ってます。自分が日頃考えていることであれば、普段の会話の中で脳内の引き出しから取り出すのはとてもスムーズに感じます。

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長くなりましたが、文章を書く習慣を持つメリットはたくさんあります。私も別に言語化マスターではないし、すごく文章がうまいわけでもないのですが、5年前、10年前の自分自身と比べると、ずっとなんらかの文章を書いてきたおかげで思考の整理がスムーズになったり、頭の中にあるものを文章にするスピードが上がったと実感しています。

何より、書くことは楽しいです。え、楽しいですよね笑?仕事じゃないのに、誰にも頼まれてないのに、こんな3200文字も文章書いちゃうくらいですからね。みなさんもぜひ、素敵なライティングライフを。

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