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秋分点。

太陽は春分点から黄経を辿って180度進み、本日秋分点に到着です。

黄経180度は、占星術では天秤座の始まりの地点。ホロスコープの円を半周して、後半戦のスタート地点です。

牡羊座から乙女座の前半戦で、徹底的に自分に向き合った魂は、天秤座で初めて他者と対面し、自分を反対側から見てみるという経験をします。他者の目という鏡に映して自分を見てみるとき、多種多様な自分以外の人の期待に応えようとする意識が働きます。天秤座は主観と客観という両方の視点を持ちながら、自分と社会とのバランスをうまくとろうとする試みの中で、やがて、本当の客観性というものを探求するようになっていくところです。

牡羊座と天秤座。春分点と秋分点。個人の意識の始まりの地点と、集団の中に身を投じる地点。他者と向き合ったときに、自分という存在が確かにあることに気付きます。誰かの世界に登場することで「わたし」という存在を意味のあるものにしようと努め始めます。牡羊座の始まりが純粋な個の意識の誕生だとするならば、天秤座は集団の中に、もう一度「わたし」を生み出す地点と言えるかもしれません。

太陽が春分点に回帰するまであと半分。このサイクルを完成させるために、もう一度、思い切って集団の中に身を投じてみようか。とまた性懲りもなく思うのです。

前回も前々回もその前も、何度もこのサイクルを繰り返しているはずだけれど、また同じことを悩んでる気がするし、同じところをぐるぐる周っているんじゃないの?と思うこともあります。そんな時は、螺旋状に縁を描きながら登っているところを想像してみます。紙に描かれた平面のホロスコープに置かれた太陽は上から見ると同じところをぐるぐると周っているように思いますが、実際の宇宙を進む太陽は、惑星軍を引き連れて螺旋運動を繰り返しながら高速で移動しているそうです。定期的に同じような景色をみているような気がしていても、ある時、ふと視界が開けたような気がして、ずいぶんと高く、そして遠くまで来ていたことに気がつく、なんていうことが容易に想像できます。

風の時代の手前の今回の秋分点。地から風へ。新しい風の乗り方を習得するレッスンを開始するには絶好の地点です。

「自分探し」の場所を変える。敢えて、違う集団に身を投じてみる。動けば何かが変わり、変わったことに気付けば魂は喜びます。

きっと、何をしてもいいし、どこに向かってもいいのだと思います。あと半周。誰と出会い、何を感じて、どんな自分になるか。ドキドキしながら進んでまいりましょう

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