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「韻を踏む」とは?わかりやすく説明するよ![韻の踏み方]
「韻を踏む」とは、どういうことか小学生にでもわかるように説明するよ!
五十音
みんな、五十音はわかるかな?
「あ、い、う、え、お、か、き、く、け、こ、…」のあれだよ!
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「あ行」(あ、い、う、え、お)と、「か行」(か、き、く、け、こ)に、のばし棒をつけて、声に出して読むと、どういう音になるかわかるな?
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母音
五十音のそれぞれにのばし棒をつけて読むと、
「ぁぁぁ、ぃぃぃ、ぅぅぅ、ぇぇぇ、ぉぉぉ」の
どれかの音が出てくるのだけれど、
「あ、い、う、え、お」は"母音"とよばれているよ!
韻を踏む時は、母音が大切だよ!
みんな、五十音表に書かれていていない、
「ざ」みたいに「゛」(濁点)がつく言葉とか、
「ぷ」みたいに「゜」(半濁点)がつく言葉とか、
「ちょ」みたいに小さな「ゃ、ゅ、ょ」など(捨て仮名)がつく言葉の
母音はわかるかな?
ほかの五十音とおなじように、
のばし棒をつけて読むと「あ、い、う、え、お」が出でてくるよね?
それが母音だよ!
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「韻を踏む」には、どうすればいい?
「韻」とは、言葉のひびきのことで、
「韻を踏む」というのは、言葉のひびきを合わせることなんだよ!
※「韻」そのものがおなじひびきの言葉という意味で使われることも多い。
「韻を踏む」には、母音のひびきを合わせればいいよ!
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韻を踏んでみよう!
「かえる」という言葉で韻を踏んでみよう!
「か」の母音は「あ」だよね?
五十音表の「あ段」(あ、か、さ、た、な、は、ま、や、ら、わ)の中から言葉を選ぶと、「か」とおなじ母音で韻を踏むことができるよ!
![](https://assets.st-note.com/img/1653206482774-tLIZRcRBEu.png?width=1200)
おなじように、「え」は「え段」、「る」は「う段」の中から言葉を選んでみよう。
すると「かえる」と「はねる」で韻を踏むことができるよ!
「かえる」も「はねる」も、母音は"あえう"だよ!
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次は、おなじ母音の言葉をならべて、文章をつくってみよう!
さっきとおなじ"あえう"の母音で韻を踏んでみるから、みんなも考えてみてね。
かえる
しゃべる
食べる
キャベツ
バーベキュー
それぞれの言葉のあいだに、「てにをは」をいれて、文章にしてみると…
しゃべる かえる が バーベキュー で キャベツ を 食べる
「しゃべる」も「かえる」も「バーベキュー」も「キャベツ」も「食べる」も、母音は"あえう"だよ!
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韻を踏むと、普段なら思いつかない文章をつくることができるよ!
はちゃめちゃな文章が、できあがることもあるけれど、それはそれでおもしろいよ。
<応用編>のばし棒「ー」は?
のばし棒「ー」だけの状態では読めないから、のばし棒「ー」は母音がないんだ。
のばし棒「ー」がある言葉は、言い方(曲の場合は歌い方)を工夫することで言葉のひびきを合わせることができるよ!
ついさっきの文章で『「しゃべる」も「かえる」も「バーベキュー」も「キャベツ」も「食べる」も、母音は"あえう"だよ!』と書いたのだけれど、「バーベキュー」だけ、のばし棒「ー」があるよね?
この場合、言葉のひびきを合わせる簡単な方法は2個あるよ!
1.「バーベキュー」を、ほかの言葉と同じようなはやさで言う
ほかの言葉(「しゃべる」も「かえる」も「キャベツ」も「食べる」)と、少しひびきが違うように感じるのは、のばし棒「ー」が原因だよね?
「バーベキュー」を「バベキュ」みたいに、ほかの言葉と同じようなはやさで言うと、ほかの言葉のひびきと合わせることができるよ。
2.ほかの言葉を、「バーベキュー」と同じようなはやさで言う
「かえる」をゆっくり言うと「かーえーるー」みたいな音になるよね?
もしくは、『かえるの合唱』の曲で、「かーえーるーのーうーたーがー、きーこーえーてーくーるーよー」みたいに歌ったりするよね?
この方法を使って、「しゃーべるー」、「かーえるー」、「キャーベツー」、「食ーべるー」みたいに、「バーベキュー」と同じようなはやさで言う(または歌う)と、言葉のひびきを合わせることができるよ。
上で書いた方法は、どちらも、言うはやさをそろえることで、言葉のひびきを合わせているよ!
<上級者編>「ん」と「っ」は?
「ん」にのばし棒をつけた「んー」を声に出して読んでも
「あ、い、う、え、お」の母音が出てこないよね?
小さな「っ」は、「っ」だけの状態では読むこともできないよね?
「ん」も「っ」も、ほかの五十音とは少し違っていて母音がないんだ。
しっかりと韻を踏むには、言葉のひびきを合わせる必要があって、「ん」と「っ」はほかの言葉におきかえることができないんだ。
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「ん」の韻の踏み方について、もっと知りたい人は、こちらのnoteも見てみてね。
【まとめ】「韻を踏む」とは
説明したポイントをまとめるよ!
1.のばし棒「ー」をつけて読んで出てくる「あ、い、う、え、お」が母音
2.韻を踏む時は、言葉のひびき(おもに母音)を合わせる
<応用・上級者編>
3.のばし棒「ー」がある言葉は読み方を工夫して言葉のひびきを合わせる
4.しっかりと韻を踏むには「ん」と「っ」はほかの言葉におきかえられない
韻やラップに興味がある人にオススメの本を載せておくね。
『ジブラの日本語ラップメソッド』では、韻の踏み方やフロウ(歌いまわし)など、ラッパーならではの、詳しい解説がたくさん書かれています。
(追記)Kindle Unlimitedの会員は、追加料金なし(¥0)で読めるそうです。
ヒップホップを楽しく聞けるようになるお話を普段から書いているので、みんな見てみてね。
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