【動画】根本的に間違い!「AIに仕事を取られる」恐怖
AIはどこまで進化しても人間を助けるものである
みこちゃんのおばあちゃんはもう90歳に近いのですが、つい最近まで富士山に登ってました(爆)。いや、(爆)と付けようかどうか迷ったのですが……。標高3000m級の登山もすいすいの人で、みこちゃんは山は登る前からこれからの試練を考えると、朝リュックを背負うときにすでに元気がなくなる程苦手でして、だから丘専門(^-^)。ばーばのことは完全に宇宙人だと思ってました。
数年前に怪我をしまして、今片足を引きずっています。山で怪我したのではなく、買い物に行く途中転倒したのです。
よくF1レーサーは普通の公道は買い物目的で車など乗らないって言いますよね。車の危険性を一番良く知っているからだと思います。
つまり、F1レーサーと言ってよいばーばが公道で転倒して大怪我というのは、親戚一同かなりショッキングな話だったのです。
でも、もちろん一番ショックだったのはばーばでした。
車いすも補聴器もヘルパーさんも全部いやだ!
その後精密検査をしましたら、加齢による筋肉の衰えということではなく、難病指定のパーキンソン病だったと分かりました。あの病気は筋力とは関係なく、突然ふらついたり、平衡感覚を喪失したりしますのでF1レーサーでも普通の道でも転倒しておかしくないのですね。難聴も出ます。
そして、そこからが、ばーば、そして私たちの試練でした。
車いすも補聴器もヘルパーさんも全部いやだ!
この意志はすさまじく強固でした。普段はもうさっきのイラストのような感じで柔和そのもので、やさしいおばあちゃんそのものです。でも、自分には人一倍厳しい人でした。
そんな自分が、人様の世話になる、補聴器の世話になる、杖の世話になる、車いすの世話になるというのは考えられない、ということだったのです。
この信念を強固に持った人に、その信念を変えてもらうのは、経験者の方は分かると思うのですが、かなり至難ですよね。
この記事ではみこちゃんばーばは、AIの話をするために登場してもらっただけなので、どんなことがあったのかはバッサリ省きますが、今は心穏やかに、補聴器、ヘルパーさんも、車いすのお世話になって、また以前と同じ笑顔で楽しそうに笑っています。
みこちゃんは羽生さんの話をしました
みこちゃん本体noteでは何度も書いているのですが、みこちゃんは下手の横好きなんですが、将棋が好きなのです。ですので、自動的に(笑)、羽生善治さんは崇拝してます。本で神業棋譜を追ったり、YouTubeを見て「また寝癖がひどいな」とか、観察しています。
もちろん、読書好きのみこちゃんですから、羽生善治先生の著書は、詰将棋本含めてすべて揃えています。
この本が一番の愛読書です。
チューリングも、ゲーデルも、ノイマンも数式を含めてそれなりに勉強しているみこちゃんですが、人工知能の核心について、もっともそれに近づいたのは羽生善治さんだと確信しています。
この本の中に、こんな一節があります。
「セカンドオピニオン」としての人工知能
これが、とてつもなく衝撃的な、棋士だけでなく将棋ファン全員を含めた当時の将棋界をひっくり返すような、いえ、当時のAIブームをひっくり返すようなことであったのは、容易に想像がつきます。
世の中の関心事は、いつ、天才棋士はコンピュータに負けるんだろう、ということでした。そして、それは物見高い人たちの夕刊紙ネタにとどまらず、棋士その人達が、日々その日を怯えていたのです。
そんな中、羽生さんだけが唯一人「いずれ負けると思うけど、いいじゃないですか、それで、何の問題があるんですか?」
(゚0゚)?ボクワカリマセーン と言っていたのです。
もう、世の中の常識も将棋界の常識も完全に超越しています。
羽生さんは、どんなにAIが強くなったとしても、それはあくまで人間同士が知恵を振り絞って戦う時の一つの参考意見、セカンドオピニオンに過ぎないと考えていたのです。
たとえそれが、羽生さんが考えた手、羽生マジックより優れていたとしてもです。
羽生さんは平気な顔して「おお!その指し手すごいね!それ次の対局で使ってみるよ!ありがとAI(^-^)」と言ったのでした。
すべてのAIとは「セカンドオピニオン」である
羽生さんがすごいのは、将棋がすごいだけじゃないです。羽生善治、「神」のみこちゃんとしては、ここは、まだ藤井聡太五冠は及ばない所がいっぱいあると思います。
羽生さんは、その証拠に、みこちゃんのばーばの信念を変えてくれました。
羽生さんのこの話を手を変え品お変え、みこちゃんは、ばーばに伝えました。最初はばーばも世の中の人と同じように、そうは言っても、それは負け惜しみではないのか、という感じでした。
でも、羽生さんの人となりを(会ったことはないけど)知っているつもりのみこちゃんは、「そうではなない。こういう考え方は奇跡的だけど、こういう風に人間は考えることが、生きることができるんだ」という信念を持って、根気よく、まるで羽生さんから直接聞いたみたいにこの話をしました。
ある日、何のきっかけがあったか知りませんでしたが、ばーばが急に、車いすも補聴器もヘルパーさんも全部使ってみたい、という考えに突然変わっていました。
「将棋はさせないけど、羽生さんという人は何だかみこのおかげで興味を持った」と言っていました。よっぽどさっきのオレンジ色の本をプレゼントしようと思ったのですが、でも、ばーばは、もうあの本は読まなくても全部あの本のテーマの「核心」を理解していると思ったので、それはしていません。
人工知能を世俗的に理解するのには、数学やPythonはかなり役立つ。でも核心を理解するのにPythonも数学もいらない。そして将棋すらも。そのことは羽生さんはうなずいてくれるはず。だって、中島敦の『名人伝』にもそう書いてあったしね。
ロボット三原則はAI時代にこそ想起されるべきである
ここで、最初の問題に移ります。
AIに私たちは仕事を奪われるかどうか。
これは、AIの進歩とは全く別に、永久にそういう日は来ません。
AIはどこまで言ってもセカンドオピニオンなのです。
もし、それがセカンドオピニオンではなく、自分の存在価値を消してしまうものだとしたら、それは、その人がAIを誤解しているのです。
その人は、車いすも補聴器もヘルパーさんも全部いやだ!と言っているわけです。
あなたの足は、車いすに乗っ取られるのですか?
あなたの耳は、補聴器に乗っ取られるのですか?
あなたの生活はヘルパーさんに乗っ取られるのですか?
あなたの人生の最後の決断、どう死にたいかは医者に乗っ取られるのですか?
全部セカンドオピニオンですよね。そして、意見を言うだけでなく、みんなあなたのことを助けてくれる存在なのです。
そう思えるかどうか。それは、みこちゃんのばーばがそうであったように、時間はかかるかもしれません。でも、「そうではなない。こういう考え方は奇跡的だけど、こういう風に人間は考えることが、生きることができるんだ」というところから始めてもよいのではないでしょうか。
アイザック・アシモフの古典的なSFにロボット三原則というのがあります。
AIはどこまで行ってもロボットの進化系です。
だから、ロボットはいつまでも、どこまでも、人間の味方です。
仕事を奪うこともありません。
車いすも補聴器もヘルパーさんも医者も、あなたの人生を奪わないのと同じです。
「そうではなない。こういう考え方は奇跡的だけど、こういう風に人間は考えることが、生きることができるんだ」
そう思えるかどうか、ただそれだけです。
こんなこと考えながら作った動画です。
内容的には、脳科学と最新AI哲学から言って、小脳が司る暴力的な、破滅的な発想と、人類を助けてくれる大脳新皮質をモデルとしたAIは、もともと違うものなので、まったく心配ないということです。
ぜひ、ご覧くださいませ(^-^)。
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