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たいまる左腕骨折からの手術②

月曜日の朝、父ピロキは受付番号札を取るために7時に病院へ向かった。低血圧なので朝はひたすらボケーとしてたい派の私とは真逆で、朝からキビキビと活動するピロキである。受付番号は6番だった。早い。これならすぐに診察してもらえそうだ。

8時30分から受付が始まるので、その少し前に病院に行く必要がある。8時に学校にいくアッチを見送る。車で病院へ向かい、私とたいまるを下ろす。ピロキはそのままミカンと保育園へ向かう。保育園の登園は8時30分までだ。そのあと治療方針を確認するために父は病院に戻ってくる。病院は9時からの診察スタートなので、保育園からすぐに病院に戻らねばならない。なかなかハードなスケジュールである。3人子供がいるとタイムスケジュールの組み立てもよく考えないと破綻する。毎度毎度シミュレーションしてなるべく子供を見送ることができるように対応している。今回アッチは弟の骨折にひどく動揺していた。せっかく一緒に登校できるようになったのに…と落ち込んでいるのだ。ミカンだって親の気持ちがたいまるに向かっているのを感じ取っている。こういう時こそ、たいまる以外の子供のケアも考えないといけない。

名前を呼ばれて診察室へ向かう。説明の途中で父も合流できた。左上腕部の肘付近の骨が折れて、さらにずれている。右の骨との比較画像を見せてもらうと、素人目にもズレていることがよくわかる。このまま骨を固定をすることもできるが、将来変形のリスクが残るらしい。あくまで見た目の問題のようだ。たいしたズレではないが、手術を勧める事案とのこと。ズレを戻す際の痛みが耐えられないものなので、全身麻酔をすることになる。骨を固定しやすくするためのワイヤーを入れる。手術をするのであれば明日に行うので、このまま手術前の検査をしてほしいということだった。

手術をする決断をその場でした。たいまる本人は説明を聞いて、心底嫌がっていたが、(見た目なら気にならないしそのまま固定でもいいと言い張った)やはり親として最大限のことはしてあげたい。なるべく元に戻してあげたいという気持ちは親のエゴなのかもしれない。たいまるにとってはありがた迷惑と言ったところだろうか。しかし今のたいまるにこの先の未来までも考えて決断を下すのは難しいだろう。子の親になるというのは責任を伴うものなのだなぁと実感する。

手術することが決まるとすぐに検査がはじまった。採血、心電図、胸のレントゲン、尿検査。たいまるは5歳の時に移動性精巣の手術をしており、その時に採血などの一連の検査は経験済みだ。しかしいきなりの手術に本人も動揺しているようで、いつもより悪態がひどい。

ちなみに入院は、コロナの関係で付き添いが必要なら個室となり、個室料金は1泊5万円であった。


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