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それぞれの華

休みの静かな午後に一杯のお茶を飲んで
目を閉じれば浮かぶのは子供の頃の風景 

まだ若かった父さんとキャッチボールをした公園
母さんが作った弁当持って出かけた花見も 

春は緑で夏は黄色で秋は赤くて冬は白くて
それぞれの色それぞれの音それぞれの華
それぞれの匂いが


虫とり網を持って駆け回ったあの道
今ではアスファルトとコンクリートの街並み 

この辺りは全部田んぼで色んな生き物がいたんだ
雨の夜は蛙が鳴き夏の日には蝉が鳴く 

山には山の川には川の海には海の風には風の
それぞれの色それぞれの音それぞれの華
それぞれの匂いが 

僕には僕の君には君の彼には彼の生き方がある
それぞれの色それぞれの歌それぞれの華
それぞれの光が