どこまでも続く道

ある朝僕は急に思い立って
いつもの靴で町へ出かけた
だからと言って行く宛もなくて
いつもの場所で立ち止まった

喫茶店に
貼りっぱなしの広告を
ずっと眺めてた

本当はどこまでも続く道
確かめることもなく
こんなにも美しい世界
拡がっているのに

毎朝消えたくなるのは何故だろう


朝が来ればまた同じ顔で
いつもと同じ橋を渡る
席に着けば演じる役が
いつの間にかもう決まっている

ふっと息が
止まりそうな空の色
窓から眺めてる

本当はどこまでも続く道
踏み出すこともなく
時間だけがいたずらに過ぎて
ああもう行かなくちゃ

今もまだ生きているのは何故だろう

本当はどこまでも続く道
確かめることもなく
こんなにも美しい世界
拡がっているのに

今日もまた同じ橋を渡ってく
今日もまた同じ橋を渡ってく