長崎は今日も雨でした。

九州は集中豪雨なんですって。

日曜日熊本が大変なのは聞いてました。

2018年もすごいことになったのを思い出して、なぜ熊本はあんなことになるのか地元かつ雑学博士の夫に聞きました。

熊本には山脈があってそこに雨雲がひっかかり余計雨が降る。

そんな熊本に治水工事の話が過去にあり、議事録まで探し当ててきた。なんでもみんす党時代にダムの計画が取りやめになったという事実。

そういえば先週の都知事選立候補は元熊本副知事がいらはりましたな。百合子のおかんにやられてましたが。当日に熊本が水没してる中で選挙ですか。感慨(灌漑だけに!)深いです。

私が起きた時、もう雨はだいたい収まっていて、うちが急傾斜地崩壊特別警戒地域なのを知りました。山の裏側は崖崩れ、一本内側の山道は急傾斜地崩壊特別警戒地域∔土砂災害特別警戒地域に指定されてました。

慌てて高度解像度降水ナウキャストで確認しましたが、もう頭上には雨雲はなくなって風上にもないようなので、慌てて飛び出すのはやめました。まっくらなのですぐそこの山がどうなっているかは見えません。唯一の生活道の斜面の階段の側溝からごぼこぼいう音が聞こえて川のよう。山から大量の水が流れているのがわかります。古い家屋と増設した建物を繋ぐ廊下は雨漏りがするのでブルーシートで受け止めて廊下の突き当りの洗面所へ排水するようにした。元々土間だった風呂場の天井も雨漏りがして照明のガラスカバーに水がたまっていて重さで天井が抜けないかと心配になる。

ほんとに古いんですよ。こんな日本家屋住んでたのは11歳までだった。祖父が二度目の脳卒中で寝たきりになってしまい、私の父が東京の建造物が基本的にコンクリートに変わる時期の少し早い時期にマンションにしてからは一人暮らししても鉄筋鉄骨のコンクリートのマンションにしか住まなかった。

でもこのボロ屋はほんとうにぼろい。この季節ダンゴ虫がたくさん家の中にわいてくる。それがアシダカクモを呼びこむ。天井からヤモリやゴキブリやムカデも降ってくる。最近は葛(アメリカではグリーンモンスターと呼ばれている)が天井板のすきまから伸びてくる。スゲーよ。


夫が以前ちんまりと不動産屋をやっていて、いくらでもいいから買ってくれと言われて買った家なので、ほんといくらでもいいような値段だったけど、たぶん今はそんな値段でも買う人はいないだろうね。おそらく自分が住んで数年経ったから元は取れたが。

地方空き家は山ほどあるよ。中古のマンションは借り手がいない。長崎大学のそばの1Kは15000円とか20000円でも借り手はいない。過疎がものすごい。長崎だけは路線価格あがらなかった。そんなレベル。一番人通りの多い商店街で㎡+1万くらいで上がったうちに入らない。なんか再開発して5000万とか強気な新築はなくもない(駅前価格)が、そんなのローンしても払い切れる層はないとみてまず間違いない。東京に比べると広さは倍、価格は半分みたいな感じ。

なんといっても長崎には平らな土地はほとんどないし車道に面した土地はめちゃ高い。だから家が斜面に建ち、階段を登る。建て替えはできない。建材を人力で運ぶのは厳しい。平らな車道近く(繋がってはいない)の家も誰が相続したのかわからない権利はちりぢりになってしまい本人も相続したとしらず、おそらく固定資産税もとれてない空き家が台風でぺしゃんこになって行政執行とかあるあるなのよね。

暗くて静かなのはすごくいいけど、もうそろそろ真面目に引っ越し先選定しないといけないな。でも家賃がないのはすごく楽なのよね。

引っ越すことにしても、この家の下に人家があって急傾斜地崩壊特別警戒地域の建物じゃ、タダでも誰かに引き取ってもらわないと管理責任問われそうだな。

アットホームでいい中古一戸建て!とgooglemapを見てみればうちより階段で山奥とかガクブルする。

ボロボロの家に借地権つけて更地にして返せとかそういうのも多いよ。図々しいったらありゃしない。ようするにぼろ屋をつぶす金もないから、他人の金でつぶしてほしい。土地は返してほしいでしょ?もちろん誰も買わないんだけどさーw

そういうの契約的には存在するけど、販売というのは語弊。ほとんど詐欺やん。(※これは個人的な思いでしかありません)

ほどほどの町中にこういうのあるのが罠っぽい(;^ω^)傾斜地のぼろ屋もこういうの結構あるけど明らかに回避されるからね。

すごいよ。長崎の古いアパート。もちろん、もう誰も住んでないんだけど、傾斜地にいっぱいあるよ。なんか普通に都会にもあるあの安っぽいアパートが廃屋になってゴロゴロしてる。怪談朗読動画作ってたから廃墟とかも絵として趣あるなと思う私ですがなんかすごい迫力というかなんというか、斜面にコンクリートと鉄の足場を足してその上に建ってるけど建物だけじゃなくて、その足場もボロボロで怖いよ。

軍艦島なんてその最たるものですよ。

軍艦島に定点カメラおいておけば、大雨の日はとんでもなくスペクタクルな画像がとれると思う。芸術的カタストロフィですよ。

昨日みたいな大雨の日は、そういう建物が、いくつも滑り落ちるんだよね。ちょっと考えられないけど本当にそうなのよね。

だから、実家から大雨大丈夫かっていう電話がかかってくるんだけど、それは洪水を心配しててね。だから、だいたい4、5階くらいの高台だから洪水はこない。けど、崖崩れは起きそう、起きたら死ぬという話をすることになるんだよね。

これが転出日本一を2年連続獲得している長崎の現状です。





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