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予備試験民法の攻略法

皆さんお久しぶりです。モンクモード解禁後、ゴミクズ生活中のマイクです。

今回は民法講座の開講を記念して、民法論文の攻略法について説明していきます。

予備試験の勉強法には大きく分けて①全科目に共通する勉強法②各科目ごとの勉強法の2つがあります。圧倒的に大事なのは①の方で、今までもnoteやyoutubeで繰り返し発信をしてきました。①をしっかり押さえれば、予備試験の短期合格は可能です。

しかし、もっと効率よく勉強するためには、②も重要です。特に、可処分時間が限られている社会人にとっては、②をおろそかにしては厳しい戦いを強いられます。

そこで、今回は応用的な内容として、民法にフォーカスをあてて攻略法を解説していきます。まずは民法がどのような科目であるかを確認した後、民法の勉強法を考えていきます。

予備試験民法の特徴

予備試験民法には、大きな特徴が2つあります。

1出題範囲が圧倒的に広い
まず、民法は全科目の中で出題範囲が最も広い科目です。基本書のページ数だけ見ても、通常の科目の2~3倍です。通常の科目の2倍以上は範囲が広いのは間違いなく、行政法や商法など範囲が狭い科目と比べるとその差はもっと広がります。

2典型論点の出題割合が低い
予備試験民法の過去問を解いたことがある人ならきっと分かりますが、民法の問題はかなり難しいです。通常の科目だと典型論点をメインで出題して、プラスアルファで応用論点を聞く、というのが一般的ですが、民法の場合は典型論点が全く出題されないことも珍しくありません。実際、去年の民法も典型論点らしい論点はほとんど出題されていません。このように、論点暗記で挑むというやり方が通用しないのが民法という科目なのです。

予備試験民法の対策


以上の特徴を前提に、民法の対策法を考えていきます。
結論から言うと、民法は「手抜き」するべきです。

こんなことを言うと真面目な人からは怒られてしまうかもしれませんが、民法は手を抜くべき科目です。民法に真面目に取り組んでいたら、全体の点数を最大化することはできません。

ごく単純な話ですが、出題範囲の広い民法と、出題範囲が狭い実務基礎科目、行政法、商法、それから勉強量と点数が比例しやすい刑事系科目は配点が全く同じです。同じ時間を使うなら、民法以外の科目に使ったほうがお得ですよね?

予備試験はただでさえ科目数が多い試験なので、1科目に多くの時間を当てることはできません。そうなると、民法のような範囲が広い科目は優先順位が下がるというのは自然な話です。逆に言うと、民法で評価が低くても、実務基礎、行政法、刑法、刑訴、商法などの得点源にしやすい科目で点数を稼ぐことができれば予備試験は余裕で突破できてしまうのです。

ですので、「民法でA評価を狙う」というのははっきり言って愚策です。僕も、受験生のころ、民法で点数を稼ごうとは全く思いませんでした。民法は範囲が広すぎて、できている実感がなかったので、「最低Cが取れればいいや」という気持ちで臨んでいました。結果的にはA評価だったのですが、C評価でも予備試験には余裕で合格できたはずです。

このように、民法対策の肝は「民法に時間をかけないこと」です。矛盾しているようですが、これが実は最も大事です。

次に、限られた時間で民法の点数を最大化するためにはどうすればいいか。まずは、「薄く広く」という感覚を大事にしてください。民訴のような科目では「薄く広く」では対応できませんが、民法の場合は逆に全部の論点を深堀していたら時間がいくらあっても足りません。薄く広く、重要論点をさらっていくというのが重要なマインドです。

その具体的な方法としては、①論証集の活用②短答対策の2つが重要です。論文問題集を解く、というのはもちろん重要ですが、それ以上に論証集と短答対策が鍵を握ります。実際、論文に出てくる論点の多くは短答の過去問に出題歴があります。なので、短答対策をしっかりやっていれば、論文もある程度は対応できるようになります。もちろん、高得点は難しいのですが、そこそこの点数を取る、というのは十分に可能です。論証集も同じです。予備試験民法は深堀りが要求されない科目なので、論証集で薄く広く知識を覚えるという作業が非常に重要です。実際僕も、令和3年の予備試験で問題集には載っていなかったけど論証集に載っていたから書けた論点(複合契約の解除)がありました。
このように、民法は論文問題集だけで対応する科目ではなく、問題集、論証集、短答対策、民事実務基礎(要件事実)の知識を集結させて対処する科目なのです。

まとめ

まとめると、短答対策や論証集を有効活用して、民法論文に充てる時間をなるべく減らし、節約できた時間で他科目の対策をする、というのが最もおすすめの戦略です。民法大好きな人には不都合な戦略かもしれませんが、そこは割り切ってください。

民法対策にかける時間を減らす選択肢の一つとして、僕の講座を活用するという手もあります。僕の講座では要件事実をベースに、民法対策に最低限必要な超重要過去問を30問選んで解説しています。時短したい人にはかなりお
すすめなので、民法対策に困っている方は是非こちらからチェックしてみてください。

という感じで、今回の解説は以上です。短答まで残りわずかで焦っている人も多いと思いますが、キツいときこそやるべきことをやりましょう!


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