見出し画像

第1回「予備試験スパルタ合宿」案内~人権が停止された3日間へようこそ~


令和の今、なぜあえて「スパルタ」なのか

スパルタ教育という言葉が死後になって久しい。日本は数十年前と比べ人権意識が格段に向上し、スパルタ教育が禁止されたどころか、一時期は「ゆとり教育」なるものを国家が推進するに至り、教育の在り方は大きく変化したといえる。しかし、スパルタ教育は本当に「オワコン」なのだろうか?

予備試験に目を向けてみよう。私が予備試験受験を目指した2020年と比べると、今の予備試験界隈の進歩は目を見張るものがある。当時はそもそも予備試験合格者にアクセスすること自体が困難だったが、今では無数の予備試験合格者による勉強法note、添削サービス、質の高い予備試験講座など、予備試験に関するコンテンツは過去に類を見ないほど充実している。特に、勉強法については、私を含め短期合格者が積極的に情報発信をしてきたこともあり、「一周した」感が否めない。革新的な勉強法というのはこの先現れることはないというのが私の予想である。


では、予備試験に合格することは簡単になっただろうか。実は、大して変わっていない、むしろ難しくなったのではないか、というのが私の率直な見解だ。予備試験に関する勉強法・教材がここまで出回った以上、勉強法・教材だけで大きな差がつくということはもうない。むしろ、そのような勉強法・教材があることを前提に、「どこまで実践できるか」が勝敗の分け目になってくるだろう。

さて、予備試験突破の鍵は「実践力」にある。しかし、誰もが知っている通り、人間とは弱い生き物である。「重問を回せばいい」「過去問を解きまくればいい」「短答パーフェクトを5周すれば短答は受かる」これらの事実を知っていたとしても、これを実践できる人は5人に1人もいないのではないか。いや、むしろ実践できないほうが普通である。想像してみてほしい。普段あなたは、自分の思い描いた計画通りに生活できているだろうか。運動すべき、読書すべき、というのが頭で分かっていても、結局のところベッドの上でスマホから離れられず、ジャンクフードに等しきSNSを眺める毎日…

繰り返すが、人間とは弱い生き物である。頭で分かっていても、行動に移せない。むしろ、このような「弱さ」が人を人たらしめているとも言える。全てを完璧にこなせる人は人間というよりロボットだ。

話を戻そう。予備試験受験者の大半の悩みは、思った通りの勉強ができず、怠けてしまことにある。もちろん、中には強い覚悟があり、圧倒的な集中力で勉強を続けられる人もいる(私もこのタイプの人間といえる)。しかしこれは遺伝や今までの生育環境に依るものであり、少なくとも自力で大きく変えることは困難である。では、どうすればいいのか。答えは簡単、外部からの強制力に頼るのである。そしてその手段の一つが、今回紹介するスパルタ合宿なのだ。

何を隠そう、私自身も、幼少期はスパルタ教育を受けて育ってきた。いわば、スパルタ教育の「受益者」なのだ(もちろん弊害もその分大きいが)。スパルタ教育の申し子である私からすれば、多くの受験生の勉強は生ぬるい。そもそも、現代社会は娯楽や誘惑が多すぎる。特にスマホが厄介だ。予備試験に本気で受かりたいなら、そのような娯楽や誘惑は全てシャットアウトすべきである。そのような理念の下、今回の予備試験スパルタ合宿を開催するに至った。

前置きが長くなってしまったが、早速合宿の案内に移っていこう。

第1回予備試験スパルタ合宿案内

基本情報

日程:12月5日(火)~12月7日(木)二泊三日
場所:奥多摩
参加費:30,000円(税込)
参加資格:予備試験・司法試験受験生であること
締切:人数到達次第
応募方法:リプライかDM

一日の流れ
6:30 起床
7:00 朝食
8:00 過去問起案
9:00~12:00 自習
12:00 昼食
13:00~15:00 自習
15:00~17:00 過去問添削・解説
17:00 運動
18:00 夕食
20:00~22:00 自習
22:30 消灯

内容
・予備試験の勉強を自習させる
・毎日1通、全員で過去問の起案をし、私が添削した上で解説する
・三食付き、お風呂あり
・司法試験合格者や弁護士のゲストが来る可能性あり

注意事項
・スマホは合宿期間中没収
・人権は保障されません
・体罰が怖い方は参加を自粛してください
・費用は変動する可能性あり
・奥多摩までの移動費は各自負担
・参加費は前払い
・管理の都合上、10名を上限とさせていただきます

解説

スパルタ合宿ですが、基本は各自が教材を持ち込んで自学自習します。ただし、毎日1通、過去問を起案してもらいます。これは全員のレベルを比較させることで自身の相対的立ち位置を可視化させる、ペースメーカー的役割、論文の目指すべきゴールを確認する、などの目的で行います。過去問の題材は、初学者が最初に勉強するであろう刑法の中から良問を選ぶ予定です。また、私に対して質問を行うことは自由にできます。

このスパルタ合宿で参加者に得てほしいことは主に2つあります。まず、極限の環境で、自分がどこまで勉強できるのかを確認してもらうことです。スマホもない、娯楽もない、究極のスパルタ的環境で3日間勉強した、この経験はこの先圧倒的自信になるはずです。いわば、自身の限界に挑戦してほしい、ということです。もう一つは、到達点を把握することです。私の論文過去問の解説を通して、ここまで勉強すれば論文は受かるんだ、という「ライン」を知っていただきたいです。スパルタ合宿はたったの3日で、より重要なのは日常における学習です。合宿を通してゴールをしっかり見据え、日々の学習に役立てていただきたいです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?