Vol.1 "Ich"(わたしは)

超ゆっくりドイツ語入門講座へ ようこそ!

この講座には辞書も教科書も必要ありません。

日本人の私が、母語並みにドイツ語を話せるようになった経験から、「無駄なく」「簡単に」ドイツ語を習得していく技を伝授していきたいと思っています。

第1回目は、「わたしは」について。

「わたしは」は、ドイツ語で「Ich」と書きます。ドイツ語は基本、ローマ字読みで大抵は乗り切れますが、たまにドイツ語特有の読み方があり、それがこの「Ich」にも含まれています。「Ich」の「ch」の部分です。

「Ich」の「I」は、そのまま「い」とローマ字読みで発音します。

「Ich」の「ch」は、母音(aiueo)がない子音(それ以外)です。これが、日本人にとっては、少し難易度が高いです。なぜかというと、私たちの母語である日本語では、「ん」以外、子音の後に母音がセットで入るからです。

(例)これは、なに? k-o(子音・母音)r-e(子音・母音)w-a(子音・母音)n-a(子音・母音) n-i(子音、母音)。

上記のように、日本語は「子音・母音」の組み合わせで成り立っています。外国語を学ぶときに、日本人が発音で戸惑ってしまう原因のひとつに、外国語は「子音が続くことが多い」からというのがあります。

「子音・母音」のリズムに慣れている日本人にとって、子音が続くと違和感しかないのが普通です。しかし、子音しかないところに、いつもの癖で母音を付けてしまうと変な発音になってしまいます。(試しに、子音だけで使われている「ん」に、母音を付けて発音してみてください。「んぁ」「んぃ」「んぅ」・・・と、おかしな発音になりますね。「なんですか」が「なんぁですか」になってしまって、意味が伝わりませんね。)

以上の理由から、「ch」には注意が必要です。

「ch」は、日本語で表記すると「ひ」となりますが、発音は若干違います。(一般のドイツ語学習本にも、「Ich」を「イッヒ」と発音するように書かれてあることが大半ですが、この読み方だと癖のある発音になってしまいます。)

「ひ」(h-i)の母音(i)が必要ないので、「ch」を発音すると、空気音(h)だけになります。「はひへほ」の母音の部分をなくして、息だけを出す感じで発音すると、かなり正しく発音できると思います。

「Ich」は、「いh」(い+息が抜ける音)と発音します。

ドイツ語の方言では、「Ich」を「いー」と発音することもありますので、大事なのは「Ich」の「i」を長めに発音することです。そうすれば、伝わります。


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