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バースデープレゼント

5年前に、夫とふたり、自然豊かな田舎に移り住み、農的暮らしを始めました。
自分たちの手で、少しずつ古民家を改修し、昨年の秋にやっと私の部屋ができました。

北側の私の部屋は、窓越しに裏山の崖がすぐそばに迫っていて、毎年梅雨時期には、崖に生い茂るすべての草を刈っていました。

その崖をナチュラルなシェードガーデンにしたくて、今年は、気になる草を残しながら、自分の手で草を刈りました。

すると、ある朝、ピンクの可憐なユリが咲いたのです。
名前は、カノコユリ。

それから次々と3輪の花が咲き、部屋の窓からすぐ傍に伸びたカノコユリが、今にも咲きそうになってきました。

クリーム色の蕾が、だんだんとピンク色に染まり、ふっくらとしてきたので、もしかしたら今朝咲くかも・・・と、期待して、今朝は、夜明け前からじ~っと花が咲くのを窓越しに見守っていました。
しかしながら、明るくなってからも、花開く様子はなく蕾のまま一日が過ぎてしまいました。

けれど明日は、私の誕生日。
その日に咲いてくれたなら、何よりのバースデープレゼント。
明日は、花開くその瞬間を、見ることができたらいいなぁ。と思います。

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