日本人のあり方の分岐点

海外では

Even in the coronavirus pandemic, the Japanese won't work from home until Shinzo Abe makes them

CNNで「コロナウィルスの大流行にもかかわらず、日本人は安倍晋三が宣言するまで在宅勤務しない」という報道を目にした。

多くの国が緊急事態と認識し、都市の封鎖(ロックダウン)が実施されている。私が住むミシガン州でも、3週間前から必須業務以外は原則停止するよう州から通知がでており、スーパーやガソリンスタンド、薬局等の店舗以外は全て閉まっている。学校も全てリモートに切り替えられている。

一方、日本では

4/3の発表で1日の感染者数が300人を超えた。これはあくまで確定診断(PCR検査で陽性を確認した)の数である。個人的な推測だが、気が付いていないだけで、実際に感染している人の数はおそらくその3倍〜5倍はいるのではないだろうか?

学生時代の友人と久々に連絡を取ったところ、小学校は始業式を通常通り行うと連絡があったことから、個人で学校側と掛け合い、子供を休校扱いにしてもらったそうだ。その際の休校解除条件は「2週間、校内で感染者が確認されない事」としたらしい。

とあるゲーム実況者が大学の入学式および、まる1週間のオリエンテーションの参加を必須と連絡があったことを嘆いていた。ただのゲーム実況をしている18歳の青年ですら、現状を正しく理解し、日本の現実に失望していた。

客観的に見比べると

私はアメリカにいるので日本の実情は完全に把握できないが、CNNの報道はまさに正しい客観的な報道だろう。

それに対して日本の大手メディアの報道や政府発表からはいまいち危機感を感じられず、対応も頓珍漢を言わざるをえない。「アベノマスク」という皮肉を目にしたが、そんな批判が出るのも当然である。自粛を要請はしているが、あくまでそれは個人の裁量に丸投げしているだけで、この現状をどれほど把握できているのか定かではない。

各個人が考える時

なぜ日本はこのような状況になってしまったのだろうか?

私は、私たち自身の責任でもあると思う。なぜなら政治を動かしている者を選んだのは私たち日本国民のひとりひとりである。それをこれ程に身を以て考えさせられる機会はこれまでなかったのではないだろうか。

まわりの雰囲気や慣習に流されず、自分で知識を集め、自らの頭で考える。しかし自分の考えに縛られすぎず、柔軟さも持ち合わせなければいけない。今はまさにそれが求められる時なんだと思う。

2020年はコロナウィルス大流行と共に始まった。まさに今、私たちは日本社会の分岐点にいるのではないだろうか。ポジティブに考えれば、これはチャンスかもしれない。地球が各国へこの試練をどう乗り越え、進化するのかを試しているとさえ思えてくる。

まずは冷静になって考えよう。

自分に何が出来るのかを考えよう。

そして今の自分に出来ることをしよう。

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