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『奇跡の童謡<夕焼小焼>の作曲者を訪ねて』素晴らしい本に出逢えて、感謝!

数年前から、「大正時代の歌」の素晴らしさに氣づき、ライブで歌ったり、youtubeにアップしたりしています。
そんな中、音楽友達(飲み友達でもあるのですが)のKさんから、『祖父「草川信(くさかわしん)」の歌も機会があれば歌って欲しい』
と言われました。

『え〜!? お祖父様作曲家だったんですか!?』
その友人とは20年以上ものお付き合いになるのですが、初めてお聞きするお話に驚きました!

ネットで「草川信」(敬意を込めて敬称略とさせていただきます)作曲の歌を調べてみますと、知っている歌がたくさん!! 知らなかった歌も素晴らしい歌がたくさん!!

その中で、すぐさまコードをつけて、弾き語りさせていただきましたのがこちらの『春のうた』です。
今年の春にはライブで何回も歌いました。

「童謡」・「唱歌」とは言われているけれど、この歌のように、もっとこう、なんていうか、クラシカルな、歌曲的要素が感じられる曲が大正時代の歌には多くて、“どうして大正時代には美しい歌が多いのだろう”と不思議でした。

でも、その謎は解かれないまま、レパートリーは増えていきました。

そして、“大正歌謡”と名付け、自作の楽曲と共に、大正時代の美しい歌の数々も歌っていきたい、後世に伝えたいと思うようになりました。(youtubeのチャンネル内では、「大正歌謡」という再生リストも作成しています。まだアップしている曲は少ないですが……)



今年の夏、Kさんから『私の祖父について1冊の本に書き上げて下さった本が刊行されました。この前祖父の曲を取り上げていただいたので、感謝を込めて進呈したいと思うのですが』とご連絡をいただきました。こちらの本です。

『奇跡の童謡<夕焼小焼>の作曲者を訪ねて』
著:山内貴美子


なんという幸せ!

お言葉に甘えて、ありがたく書籍をいただきまして、拝読いたしました。



そう、日本人なら知らない人はいない「夕焼小焼」の作曲者こそ、「草川信」なのです。作詞は中村雨紅(なかむらうこう)

戦前から歌われ、今も、小学生低学年用の音楽の教科書に掲載されているそうです。100年の年月を超え、今もあったかく心に響く歌です。

大正の歌になぜ美しい歌が多いのか、この本を通して、知ることができました。それは、

歌いやすく、美しい歌を子どもたちに届けたい。

という、深い、無償の愛でした。
長く歌い継がれている大正の名曲の数々には、愛が根底にあることを知りました。そして、激動の時代に生きた音楽家の方々の人生の一端も、知ることができました。

音楽の道をいきる者として、大変ありがたい貴重な本であると思いました。特にわたしのように「大正時代の歌」をこよなく愛する者としましては。



Kさん、著者の山内貴美子様、心から感謝いたします。
そして、草川信様、素晴らしい楽曲を後世に残してくださり、本当にありがとうございます。



人間は、自然から離れたとき、元氣を失い、生きる希望を失う。
それは、音楽も同じではないだろうか。

愛が織り込まれてこそ、人々の心に響く。そして、そんな音楽を聞いてイキイキとして活きる人が増えれば、地球も宇宙も喜ぶ。

幸せは、目には見えないけれど、風のように伝わるものだから。



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