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節分と眉毛

娘が3歳のとき。
保育園にお迎えに行くと、鬼のお面を両手で抱えて、ニコニコと走ってきた。
「みてーーー!つくったのーーー!」
真っ赤な画用紙を、くるっと丸めて頭にかぶれるようになっているお面。節分の豆まきのときに、使ったようだ。

お面をかぶって、くるっと回る娘。
「かわいーでしょー」
お面を手に取り、私に見せながら、
「かおもつけたの。めでしょー、くちでしょー、ここにー、もじゃもじゃつけてー」
うんうん、かわいい、かわいい。
「あとねー、これーーー、かわいいでしょー」
と娘が鬼の目の上を指さす。
「これ、これ、みてーーー。かわいいでしょー」
どうもここがオススメポイントらしい。
長方形に切った黒い折り紙が目の上に貼り付けてある。
「ああ!眉ねー。うん、かわいいねー。てか、眉毛ふっっっといねーーー」と私が言うと、娘は、そうでしょ!と満面の笑み。
「あのねー、ママのをまねしたのーーー」

毎年、節分になると思い出す。
そして、消せない、あのお面の写真。

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