見出し画像

【CAN-SLIM】FND - Floor & Decor Holdings

 2つ目のnoteを書いてみます。前回はZoomInfoについてCAN-SLIMしてみたのですが、後から見返すと数値が少し変だったりすることがあったので、今回は決算資料を見てExcelにまとめてみました。(本当はきれいなグラフを載せたいのですが、無料のブラウザ版で作業しているため、グラフは作っていません…)
 今後、いろいろ改善していきたいと思います。

 今回は、Floor & Decor Holdings(ティッカー:FND)について、CAN-SLIMしてみたいと思います。ハイパーグロース株は諸先輩方が素晴らしい記事を作ってくれているので、あまりやられていなさそうなものを題材にします。
 この銘柄を選んだ理由としては、

 「オニールの猫」さんが日々更新してくれているnoteのNear Pivotの中から、成長率など良さそうだったため、これにしました。Pivotを抜ける可能性もあるため、その時の参考になればと思います。

 CAN-SLIMを始める前に、Floor & Decor Holdingsがどんな会社なのか簡単に見ていきます。
 FNDはタイルや石などの硬フローリング材のリテールを行っています。選りすぐった材料を世界から取り寄せ、低価格で提供する形態です。また、工具や関連アクセサリーなどの必要部材も取り揃えています。2000年にアトランタで創業されています。

①C(Current Quarterly Earnings)
 ・直近四半期のEPSは、前年同期比でどれだけ伸びたか?(最低でも20%)
 ・売上が直近四半期に少なくとも25%以上増加しているor売上増加率が直近3四半期で加速している。

【結果】
・EPS:「〇」
 107.4%('20/3Q)→80.8%('20/4Q)→100.0%('21/1Q)→461.5%('21/2Q)
・Revenue:「〇」「
 31.4%('20/3Q)→37.3%('20/4Q)→41.0%('21/1Q)→86.0%('21/2Q)
 ※作成したExcelを貼りますが、小さくて見にくいです…

画像1


②A(Annual Earnings)
 ・年間EPSが過去3年連続で増加しているか(25%以上)?
 ・ROEは最低17%

【結果】
・年間EPS:「△」
 40.6%('18)→18.6%('19)→30.4%('20)
  ※’20で加速するが、’19で25%以下になっているので△とします。
・ROE:「△」
 7%('21/6) Net Income…82,916, Stockholders' Equity...1,179,602
 19.5%('20) Net Income…194,981, Stockholders' Equity...997,388
  ※直近四半期では悪いものの、年間でいえば20%近くあります。四半期特有のなにか理由があるのかな?

今回、ROEを算出するにあたり、「マサキン」さんのブログを参考にさせていただきました。また、「バフェットコード」を使うと簡単に調べられます。


③N(New Products, New Management, New Highs)
 ・生活に革命を起こすような製品、サービスはあるか?
 ・新経営陣などの変化点はあるか?
 ・正しいベースを作って新高値に向かっているか?

【結果】
 「×」
 Press releaseをみると新規出店を定期的に行っていることが見て取れますが、製品群的に目新しさはありません。また、CEOのThomas V. Taylorは2012年よりCEOを務めており、その他Executiveにも大きな変革はないように見えます。

 株価について見てみると、ベースを作って新高値128.5まであと少しです。出来高を伴ってブレイクアウトしたら、チャート的には買いポイントと言えます。

画像2

<引用:TradingView>


④S(Supply and Demand)
 ・浮動株はどれほどあるか?
 ・自社株買いしているか?
 ・総資本に対する負債比率は?

【結果】
・浮動株:「×」
  97.6% ほとんど浮動株であることがわかります。

画像3

<引用:Yahoo Finance>

・自社株買い:「×」
  発行株式数が減っておらず、自社株買いしていないことがわかります。

画像4

 <引用:Macrotrends>


・負債比率:「△」
 58.5%('17)→52.7%('18)→67.1%('19)→65.4%('20)
 ※’18→’19に増加したものの、’20は減少しています。基準値をどこに置くか微妙ですね。

画像5

 <引用:Yahoo Finance>


⑤L(Leader or Leggard)
 ・レラティブストレングス(RS)が85以上。

【結果】
・RS:「〇」
  IBDによるRSは現時点90です。


⑥I(Institutional Sponsorship)
 ・直近四半期で機関投資家数が著しく増加しているか?
 ・保有する機関投資家の中に”優秀な”ファンドマネージャーがいるか?

【結果】
・機関投資家:「×」
 ’20/4頃から急速に増えていますが、直近四半期では横ばいです。
・優秀なファンド:「?」
 これは調べ方がよく分かりませんでした…もう少し勉強します。

画像6

画像7

<引用:Futubull>


⑦M(Market Direstion)
 ・マーケットの方向性を、主要な平均株価の日足チャートで価格/出来高より判断する。4~5週間で、4~5日の売り抜け(株価上昇を伴わない出来高の増加)があると、下落を始める。

【結果】
 「△」
 ・S&P:4日
 ・Nasdaq:3日
 ここしばらく、売り抜け日はこのあたりをうろうろしています。レイバーデイ明けということもあり、注意が必要ですね。

以上、FNDにおけるCAN-SLIMを実践してみました。売上/EPSにおいては十分な成長がありますが、「N」や「S」ではあまりいい評価にはなりませんでした。

間違いなどあると思いますので、助言/ご指摘いただければ、今後の励みになります。見ていただき、ありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?