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「本と、おしゃべりと、」  12月は「2020年のマイベスト本」で楽しくおしゃべりしました!

1・年末らしく、今年のマイベスト本を持ち寄っていただきました♬♬

「本と、おしゃべりと、」の12月のテーマは、「2020年のマイベスト本」でした。4人の参加者の方にそれぞれ今年読んだ中で心に残った作品を紹介していただき、主催側は舎人図書館で今年読まれた回数が多い本の中からいくつかピックアップして紹介するなど、企画要素も盛り込みました。
以下で内容を紹介します。

2・一般参加の方からは4冊の本が紹介されました

「2020年のマイベスト本」として紹介された4冊を紹介します。

・『橋のない川』…住井すゑ著
被差別部落に暮らす少年の成長を描いた小説です。差別、いじめなど暗い内容もあるものの、主人公の少年の家庭の温かさも作品の魅力になっているとのことでした。
紹介後は参加者の皆さんと差別についていろいろな側面から話がしました。
その場で出た話ではないですが、今年はブラック・ライブズ・マターの盛り上がりや、新型コロナに関連する人種差別もありましたね💦
読書は「娯楽」の要素も持っていますが、社会の問題に触れる体験でもありますね💦

・『ライオンのおやつ』…小川糸著
癌などで余命宣告された人が暮らすホスピスでのお話です。
「おもいでのおやつ」についてみんなで話す時間が楽しかったです。紹介者の方が話された牛乳から4時間もかけて作る「蘇(そ)」の話で大きく盛り上がりました笑。

・『ケーキの切れない非行少年たち』…宮口幸治著
「非行少年」と言われる子供たちに多く見られる、「認知力の不足」について書かれた本だそうです。紹介者の方は学校の勉強以前に、幼児期のレクリエーションなどから学ぶことが多いと強調されていました。

・『82年生まれ、キム・ジヨン』…チョ・ナムジ著 斉藤真理子訳
韓国の男性中心社会で生きる女性の息苦しさを描いた小説です。かなり話題になりましたし、映画もヒットしているようですね。韓国の話とは言え、日本でも多く読まれているのは共感できるものがあるのでしょう💦

3・図書館のスタッフさんとゆっきー舎 小柳が、舎人図書館で今年多く読まれた本を紹介

舎人図書館の2020年小説貸出ベストランキングの発表と、その中の3冊を紹介しました。以下に順位を記載します。

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・『蜜蜂と遠雷』…恩田陸著
4人のピアノ演奏者を題材にした小説で、2016年に直木賞を取っています。演奏を言語化する文章力が見事で、曲があらわす場面が目に浮かぶ作品と図書館のスタッフさん絶賛でした♬
作中で使われた曲を実際に掛けながら紹介してもらったのも場の雰囲気が和んで良かったです。

・『コンビニ人間』…村田沙耶香著
コンビニで18年間アルバイトを続けるちょっと変わった女性を描く小説で、2016年に芥川賞を取っています。「普通って何だろう?」と問うだけでなく、「人間って何だろう」とも問われているように思いました。
ゆっきー舎小柳がお話ししたので、別の記事として公開しています。合わせて読んでいただけると嬉しいです。

『コンビニ人間』ネタバレあり感想! 4年ぶりに再読したら、すごく「社会」を問う作品だと気づいた!

・『プラチナデータ』…東野圭吾著
DNA捜査を行う近未来のSFミステリです。追うものと追われるものの緊張感が魅力、ネタバレせずに説明するのが難しいと図書館のスタッフさんが言っていたので、ぜひ読ませていただきます♬

4・心なしか、重い作品が多かったようですが💦 「本と、おしゃべりと、」はみんなに楽しいおしゃべり空間♬

今年は新型コロナの影響で、多くの人が不安な気持ちで過ごした年だったと思います。そのせいか、今月はちょっと重い内容の本が多かったかもしれません。でも、それはそれとして、集まっていただいた方々とは楽しくお話しできました。
相変わらず新型コロナウイルスの感染拡大は続いていますが、お出かけが減った分、読書の時間が増えた人も多いでしょう。今後もみんなで本に関するおしゃべりを続けていきましょう♬

足立区立舎人図書館さんとゆっきー舎で共同開催している「本と、おしゃべりと、」は2021年も1、2、3月と開催していきます。
1月は24日(日)開催で、テーマは「絵本・児童書」です。
重い話を紹介しがちなゆっきー舎小柳も楽しい絵本を紹介する予定です笑。

さらに、2月は「イチオシの恋愛小説」を予定しています。本を紹介していただける方だけでなく見学だけの方も歓迎していますので、ぜひご参加ください。

今年始めた「本と、おしゃべりと、」参加者の皆様と、舎人図書館にスタッフの方々のおかげで楽しく開催できています。足を運んでくださった皆様、大変ありがとうございました。
また、来年もよろしくお願いいたします。


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