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ゆっきー舎 考える部

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入管問題、被収容者の支援のこと、世界とか人権のことを考えます。 「ネコマンガで世界の端っこをちょっぴりでもいいからマシにする」を目指します。
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#人権問題

ぼくらがなぜ「入管」に怒っているのか知ってほしい シリーズ3

ぼくらがなぜ「入管」に怒っているのか知ってほしい シリーズ3

「コレが公務員が言うことか?」シリーズも3回目。2回目に引き続いて、2019〜2020 年に入管が行った「仮放免制度の濫用」に関連して、今回は入管職員の対応に怒りを覚えたことを中心に書く。

入管はそれぞれの事情を無視した「全件収容主義」を主張しており、難民申請者も収容対象となっている。

しかし、そもそも収容=拘束は送還準備のための一時的なものとされている。難民申請者は送還してはならないと難民条

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「仮放免」という立場のRさんが脊柱管狭窄症で苦しんでいる件

「仮放免」という立場のRさんが脊柱管狭窄症で苦しんでいる件

ゆっきー舎小柳です。

この記事は、日本に住んでおり脊柱管狭窄症で苦しんでいる外国人Rさんへの治療費の募金活動を始めたことで書きましたが、2021 年9月末日に166万円の目標額に到達しました!

募金や記事拡散に協力いただいた皆様に心からのお礼を申し上げます。

募金は終わりましたが、Rさんの立場について、伝え続けるために募金の部分だけ消して、記事はそのまま残します。入管問題の一端をマンガを交え

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【ゆっきー舎・考える部 書籍紹介2】 入管問題の「歴史」と「今」がわかる! 平野雄吾著『ルポ入管』

【ゆっきー舎・考える部 書籍紹介2】 入管問題の「歴史」と「今」がわかる! 平野雄吾著『ルポ入管』

ゆっきー舎的に紹介したい日本の入管問題を勉強するのにおすすめの本の2冊目は、平野雄吾著『ルポ入管』。
前回紹介した『となりの難民』に比べると読みやすい本とは言えないが、文章自体は決して難しくはない。
入管行政の成り立ちや思想、そして今何をしているのか、何が問題なのかを知りたい人におすすめの書籍として紹介したい。

良い意味での冷静な報道目線で書かれた本作だからこそ持つ説得力がある。
私は正直なとこ

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【ゆっきー舎・考える部 書籍紹介1】  日本の難民問題入門書としておすすめ! 織田朝日著『となりの難民』

【ゆっきー舎・考える部 書籍紹介1】  日本の難民問題入門書としておすすめ! 織田朝日著『となりの難民』

私は3年ほど前に、日本の入管が国際法に違反しており、非人道なことを組織的に行っていることを知った。その後、入管に長期収用された経験がある人に会い、日本で難民申請している人と一緒に暮らし、入管に収容されている人に面会をするなどして、微力ながらも支援活動を始めた。

ただ、入管問題、日本の難民問題は、法的なことや歴史的経緯などがあって、初心者にはどこがどのように悪いのかを明確に説明することは難しい。

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