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「米国ETF」はじめました

「米国株式ETF」を少し購入しました。以下でも書いたのですが、日本株のみだとリスクがあるため、海外株式の配分を高めたいと考えたからです。ポートフォリオは、米国株の比重を50%にして、日本株40%、その他10%の割合にしたいと考えています。

以下、「ETF」とは何か、どんな性質・メリットがあるのかを説明し、米国ETFを選んだ理由とその購入方法・具体的な米国ETFの商品について説明します。

ETFとは

「ETF(上場投資信託)」とは「Exchange Traded Fund」の略で、簡単にいうと、上場(自由に証券取引所を通じて売り買いができる)している投資信託のことです。

ETFには様々な種類があり、インデックス運用(指数に連動する)商品があることが特徴の一つ。指数とは、「日経平均株価」や「ダウ平均株価」といったものですね。

また、株式だけでなく、債券や不動産、コモディティ(商品先物)  といった様々なものが投資対象で、米国の株式だけで構成されているものや、新興国の株式債券や、不動産だけで構成されるもの、高配当の銘柄を詰めあわせたものなどもあり、いろいろなものが詰められたお弁当パックが市場に売られているイメージです。個別銘柄よりも数多くの銘柄を抑えられるという点でリスクが分散されます。また、投資信託のプロに運用をお任せするので、企業分析や投資タイミングを測るスキル・手間が省けるメリットがあります。

海外株式の場合、日本の企業ほど知らない企業が多いので、何を買ったらいいか分からないことが多いので、海外株式に投資するはじめの一歩として「海外株式ETF」を利用するのはいいのではと思います。ちなみに「ETF」は「NISA」口座でも購入可能なので運用益を非課税にすることもできます。

「ETF」と「投資信託」の違い

・上場しているか?
「ETF」も「投資信託」もどちらも投資信託ですが、大きな違いは、上場しているか上場していないか(証券取引所を通じて自由に売り買いできるか)の違いがあります。それにより、1日1回しか価格が変わらないのが「投資信託」なのに対して、リアルタイムで価格が変動するのが「ETF」の特徴です。売買方法も、「投資信託」は口数指定か金額指定ですが、「ETF」は指値・成行で注文できます。

・手数料
また、「ETF」と「投資信託」は手数料の高さにも違いがあります。

①売買手数料(購入時・売却時)
どちらもかかりますが、一般的に「ETF」のほうが安いです。「SBI証券」は、<米国株>約定代金の0.45%(最低0米ドル、上限20米ドル)。
※「SBI証券」は買付手数料無料のものもあります
※最近では、「投資信託」の中には、ノーロードと呼ばれる購入時手数料が無料の投資信託も増えてきています

②信託報酬(保有時)
保有期間中の手数料である信託報酬についても、一般の「投資信託」より「ETF」のほうが低いという特徴があります。経費率のメインはこの信託報酬になります。資産規模が大きいほど経費率は下がります。

・配当金の再投資
配当金の再投資について、「投資信託」は配当金(分配金)を出さす内部留保し、その分を再投資されます。「ETF」は配当金として分配され、それを再投資するかは自ら決める必要があり、もししない場合は、資産の拡大を効率化させる「複利」の効果を得ることが難しくなります。さらに、自動積立投資が「SBI証券」以外は難しかったりもするので、ドルコスト平均法に基づいて毎月積立がしにくいというデメリットもあります。

ざっくり、家計のキャッシュフローを改善するために、配当金を得たい(より自由に投資したい)と考える人は「ETF」手間をかけず、将来の資産最大化を目指したいなら、「投資信託」の選択を取るといいと思います。

夫婦で生活しているのであれば、パートナーは「NISA」口座で、5年間「ETF」を購入して配当を得て、自分は「つみたてNISA」で20年間「投資信託」で運用するというのはありかなと思います。

なぜ「米国株式ETF」なのか?

海外ETFと比べ、日本株の「ETF」は数も多くなく、手数料が高いので「海外ETF」を検討しました。さらに、日本では、連続増配年数が20年以上いくのは花王くらいに対して、米国は連続増配年数が多い企業が多く、配当利回りも大きい傾向にあります。また、アメリカは、長期的に株式市場を見ても、右肩上がりなので、長期的に経済成長する国で投資対象として魅力的だったので「米国ETF」を選びました。

購入するにあたり気をつける点

米ドル建ての商品であり為替リスクがあります。為替相場の悪化により、売却時に元本を割り込む可能性があるということです。また、税金の二重課税の問題があります。現地で10%引かれ、かつ国内で20%引かれた金額が利益になります。そのため、確定申告で外国税額控除をする必要があります。ただし、「NISA」口座を使えば、二重課税されず外国税額控除の必要もなく、買付手数料も無料になるので便利です。

二重課税問題については以下の動画が参考になります。

【手順1】口座開設

証券会社を通じて購入することができます。自分は「SBI証券」を利用しています。外国株の口座を開設し、入金することで取引でき、米国ETFの購入は、ドルに変える必要なく、円貨決済で簡単にできます(為替手数料はかかります)。証券会社については、手数料と機能面を比較して選びましょう。(資産運用で一番重要なこと、ムダな手数料を払わないことです)

【手順2】商品を選ぶ 〜5つの高配当ETF等紹介〜

自分は高配当利回りを期待して「ETF」を購入しているので、利回りが高い分配金に注目した「米国ETF」を最後にいくつかご紹介します。コストである経費率も重要なのでそちらも合わせて参考に記載しておきます。

①iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF【HDV】
高配当の優良銘柄80社で構成されたETF。配当利回りは3〜4%くらいで、経費率0.08%、純資産額61.7億ドル。セクター別構成比率もバランスが取れていまて、ディフェンシブ銘柄で構成されているので不景気にも強いです。株価指数は「モーニングスター配当フォーカス指数」に連動。

②バンガード 米国高配当株式 ETF【VYM】
配当利回りが市場平均を上回る株式で構成されたETF(構成銘柄400社)です。配当利回りは約3〜4%くらいで経費率0.06%、純資産額235.6億ドル。セクター別構成銘柄は、エネルギー、ヘルスケア、生活必需品多い。低コストでバランスも良い人気のETF。株価指数は「S&P500」に連動。

③SPDR ポートフォリオ S&P 500 高配当株式 ETF【SPYD】
S&P500銘柄の高配当上位80社に均等配分で投資されたETF。配当利回りは、6〜7%くらいで経費率0.07%、純資産額は18.5億ドル。セクター別構成銘柄は、不動産、一般消費財・サービス、公益事業で、不動産セクターが特に大きいのが特徴です。

④バンガード S&P 500 ETF【VOO】
「GAFAM」を含む500銘柄に投資できるETFです。配当利回りは約2%くらいで高くはないので高配当ETFではないですが、経費率0.03%と低コストの上に、今話題の企業に投資できるので、値上がり益(キャピタルゲイン)は期待できるのではないかと思います。
※「GAFAM」:Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft

バンガード 米国増配株式ETF【VIG】
10年以上の連続増配実績をもつ銘柄数183社の企業で構成されるファンドでバンガードが運用しているETFです。配当利回りは約1.8%くらいでこちらも高配当ETFではないのですが、経費率0.06%と低く、今後高配当になる可能性もあるETFです。純資産額は365億ドル。10年で2倍になっている。市場暴落時のダメージが相対的に小さい。

ちなみに、「バンガード」は世界最大の資産運用会社です。

第2位が「HDV」を運用している「ブラックロック」
第3位が「SPYD」を運用している「ステートストリート」です。

投資の神様のウォーレン・バフェットも、S&P500に連動したバンガードETFを推奨しています。「自分の遺産の90%はS&P500に連動するETF(インデックス型の上場投資信託のこと)に投資しなさい」と言っているほど。

自分は、リスクを取って高配当利回りを期待できる「SPYD」とそちらの相性がいい「HDV」を保有しているのですが、周りにおすすめするのであれば、「VYM」か「VOO」なのかなと思います。

読んでいただいてありがとうございます。

参考





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