見出し画像

もし交通事故の被害にあったら【保険申請】

先月末、会社からの帰宅中に自動車の事故に遭いました。

一方通行の道を逆走していた車が、対向車に気づき、左折したところを、歩道に立っていた自分が巻き込まれた事故でした。

幸い大きな怪我にはならなく良かったのですが、事故時の対応やそのあとの加害者や警察とのやりとり、また病院・保険会社・会社とのやりとりなど、とにかくやり取りが多くて大変でした。はじめての出来事だったこともあり、ネットや家族にいろいろ聞いてみて理解したところもあるので、実体験として少しは参考になる方もいるかと思うので、以下経緯をまとめたいと思います。

1.事故にあったら、まずは警察に連絡すること!

事故にあった場合、当然ですが、焦らず対応することが重要です。大丈夫かどうかは自分では判断せず、警察に連絡し、病院で症状を診てもらうこと。

特に頭を打つなどの場合や出血がある場合などは一刻も早く救急車を呼んだ方がいい場合もあるかと思います。事故時は、気が動転するかもしれませんが、冷静に状況を見て対応することが大切です。

自分の場合は、事故にあったことがなかったということもあり、冷静になるためにも、一度家族に電話しました。家族のアドバイスもあり、その後すぐに警察に連絡しました。(もし相談してなかったら、そのまま大丈夫と言って帰ってしまう可能性もあるなーと感じました。)

その後相手のドライバーの方と一緒に警察を待ち、携帯電話などの連絡先を相互に交換し、30分〜1時間くらい警察に事故の経緯など説明を行った後、家に帰りました。

警察に連絡することで、交通事故証明書を取得できるようになりますし、何より事故があった根拠を残すことができます。必ず警察には連絡しましょう。また、加害者の情報も取得することも忘れないことも重要です。

【加害者側について取得すること✍】
・自動車のナンバー
・名刺
・運転免許証
・加害者の自賠責保険、任意保険の会社名
※加害者のそのときの言い分なども後々こちら側に有利になることもあり得るので、録音、メモすることも大事です

【その他すること✍】
・事故の場所
・事故の時間
・破損した自動車の写真を撮影
など

あと、警察から、この事故を「人身事故」にするか、「物損事故」扱いにするかを聞かれました。おそらく、現場検証の上、そこまで大きな事故ではないと判断し、示談で済むのであれば、「物損事故」扱いにしたかったのかもしれません。

そこの判断を被害者の自分がしなくてはならない理由が分からず、今でも腑に落ちないのですが、基本的に、「物損事故」にしても、被害者が後々不利(保険会社との請求などで)になるだけなので、加害者にどう言われようが、被害者有利の「人身事故」扱いにしてもらうのがいいかと思います。(加害者側にとっては、行政処分の点数や、刑事責任(刑事罰)、罰金の金額が異なるので、「物損事故」にしたがるかと思います)

私は、そのときは判断できないことを伝え、後日警察とは相談することにしました。1〜2週間経過後、傷も治ってきて、今回の事故での治療費などは保険でカバーできることがわかったので、警察には「人身事故」扱いにはしないようにしました。加害者側の対応についても誠意があり、大事にすることは本意でもなかったので、そのようにしました。一応、警察には今後何かあった場合は「人身事故」に変えることも可能らしいです。

2.異常がないかどうかは病院に診てもらうこと!

事故当日は歩けない程度の怪我ではなかったのと、夜も遅かったので、その日は家に帰りました。翌日病院に行き、レントゲンなど複数撮ってもらい、異常がないのを確認してもらいました。

その場では軽症だと思っても、後々意外とケガが重かったという例もあるかと思います。実際、事故に遭ったときは、痛みはほとんど感じなかったのですが、1日、2日と立つにつれて痛みやあざが大きくなりました。事故の時点では緊張して痛みが感じにくいのかもしれません。

3.治療費を請求する〜労災保険?自賠責保険?〜

会社に勤務していて、通勤途中の事故で負傷等した場合、基本的に「労働災害」にあたり、「労災保険」の適用となります(健康保険は病院で使えません)原則自己負担はありません。
※被扶養者も同様
※医療機関窓口労災認定の病院で受診すること

ちなみに、通勤災害とは、合理的な経路及び方法にて、住宅と勤務先との間で発生したケガや病気等をいいます。通勤と関係ない私的行為の場合、労災の対象となりませんが、日常生活上必要な行為であった場合、止むを得ず行う場合は労災対象となることもあるので確認が必要です。

また、自動車を運転する人は必ず加入している強制保険である、自賠責保険でも請求することができます。

つまり、「労災保険」と加害者側の「自賠責保険」の2つの請求方法がありますが、どちらを使うかは任意です。管轄は違いますが、国からの支給になるため、両方は受けられず、どちらか一方での申請になります。

・労災保険:厚生労働省
・自賠責保険:国土交通省

ただし、相手側(加害者側)が任意保険に加入しているかにより、不利になる場合があるのでその点は注意が必要です。

以下の場合、労災が使ったほうがいいとのことです。

1.あなたの過失割合が大きいとき
2.過失割合で揉めているとき
3.車の所有者が運行供用者責任を認めないとき
4.相手が無保険または自賠責保険のみ加入しているとき

【参考】交通事故の基本!自賠責保険と労災保険はどちらを使うべき?

私の場合、相手側が任意保険に入っていない「4」が当てはまり、後遺賠償に不利がある(「自賠責」は労災と比較して限度額が低い)ため、「労災」の申請をしようと会社に相談しましたが、請求する金額が大きくなく、特に相手側と話しづらくないようだったら、先方の「自賠責」に訴求するほうが、手続きの面でもこちら側の負担が少ないとのことだったので、最終的に「自賠責」にて請求しました。(通院交通費も対象になります。傷害慰謝料は、治療日数1日につき4,200円)

その後、加害者側に連絡をして、保険会社から自分宛てに電話で連絡をもらい、私が通院した病院に連絡してもらい、後日、全額負担した分を病院から返金してもらいました。(労災の場合は、自分が勤務している会社に申請書を書いてもらい、その書類を病院に提出することで返金されるようです)

後日、自賠責の保険担当の方より連絡があり、送られてくる書類に、今回の事故の内容、症状、通院した病院名や明細書などを郵送します。また慰謝料が通院の日数によって加算され、示談書を提出します。

相手側と揉めている場合は、労災のほうが国が間に挟むので、話が進みやすいですし精神的に安心かと思います。被害者にとって加害者側と会話するのは苦痛になることもありますからね。。判断が難しく裁判になるような大きな事故の場合は、被害者側は特に慎重に受け答えや対応をした方がいいかと思います。

4.自分(あるいは家族)が加入している保険での補償がないか確認!

また、自分や家族が加入している保険で、障害保険金を請求できないか契約内容を確認してみるといいかと思います。

通院給付金の他にも、入院給付金、休業補償給付金なども契約内容や症状によっては給付される場合があります。私は、通院給付金の対象となる契約がありましたのでそちらの請求の手続きも行いました。(通院1日につき2,000円程度)

怪我の内容、治療経過などここで、事故当時のメモが役に立つときです。できたら、通院時に病院に診断書をもらっておくと症状など書きやすいので便利です(診断書は3,000〜10,000円ほどしますが、診断書の費用も補償内容に含まれます)

めったにない出来事なので、忘れやすいですし、当事者にとっては、怪我の治療が最優先なので、病院に行くことだけでも負担だと思いますが、何かあったときのために、治療費や保険金の請求など手続きなど、ご自身の保険契約や状況を整理して把握しておくと便利かと思います。

それにしても、保険などの請求はペーパーなので、そこは改善してほしいですね。。

読んでいただいてありがとうございます。


Twitterで仕事や育児関連の投稿しています。気軽にフォローください🙇 ☞ https://twitter.com/yukke1006