NFTアートを買って、ある村のデジタル村民になれた話
みなさんはNFTアートを買ったことはありますか?私はOpenSeaで出品するまではしていたものの、どうもこれっていう作品を見つけることができず、購入までは経験できていませんでした。しかし、ある日、出会えたんです。見た目も思想も素晴らしくかっこいいNFTアートに!
それは人口800人の限界集落が作った錦鯉のNFTアート「Colored Carp」。アート作品でありながら、電子住民票も兼ねています。アートを買うのと同時に、デジタル村民にもなれるんですよ。
今回は、このアートをなぜ買おうと思ったのか、そして実際にどういう手順で購入したのか、ご紹介します。
限界集落が作った錦鯉NFTアートとは
錦鯉NFTアートの「Colored Carp」とは、新潟県長岡市山古志(旧山古志村)が長岡市公認で、村のシンボルである錦鯉をモチーフに作成したNFTアートのこと。山古志村は、地域住民800人・高齢化率55%を超える限界集落です。大地震を境に住民は減り続け、存続か消滅か岐路に立たされた時、この村が取り組んだのが新しいテクノロジーであるNFTの販売でした。
ここでポイントなのが、ただの資金集めとしてNFTを販売したわけではないということです。NFTに電子住民票という機能を付けたことで、グローバルな関係人口を創出するという役割も持たせることができました。
この「NFTアート ✕ 電子住民票」というアイデアは、エストニアが始めた世界初の電子国民プログラム 『e-Residency』を参考にしたそうです。
下記の画像は自分が実際に購入した錦鯉のNFTアートの画像です。どうでしょう?かっこ良いですよね!!!
これはジェネラティブアートといい、更新するたびに色が変わったり、ドラッグすると形が変わったり、コンピュータのアルゴリズムによって変化します。「Colored Carp」が話題になったのは、町おこしとしてNFTを発行する思想に加え、作品が素晴らしかったということも大きいかと思います。自分はひと目見て、すぐに「欲しい!」と思いました。
デジタル住民票を持つとできること
では、デジタル住民票を持つことで、いったいどのようなことができるのでしょうか?
Web3.0を構成する要素に重要な考え方である「DAO(自律分散型組織)」。NFTを発行したということはつまり、山古志村は地域づくりにもDAOの思想に基づいて運営していくのでしょう。
今後デジタル住民票を持っているメンバーであれば、山古志村に実際に住んでいなくても、民主的な手法を取り入れた地域づくりに参加できるようになるようです。そして、デジタル住民票を持つ人が、現地に行くと受け取れる体験も考えられているようです。
自分は都市出身者のため、「ふるさと」の存在に憧れていました。こうしてNFTアートを媒介にして、第2のふるさとができたような気持ちです。どんな出会いが待っているのか、この先が楽しみでなりません。
NFTアートの購入方法
錦鯉NFTアート「Colored Carp」を購入するには2つの方法があります。
Nishikigoi NFTのサイトで購入する(特定の販売期間のみ購入可能
OpenSeaのサイトで購入する
MetamaskがChromeの拡張機能に入っていれば購入は簡単。NishikigoiNFTのサイトにいき、欲しい作品の「JUMP TO MINT PAGE」をクリック。
Metamaskでイーサリアムのネットワークになっていること確認した上で、「MINT」をクリックします。Polygonなど別のネットワークだとエラーが起きるので、必ずイーサリアムにしておきましょう。
一点だけ注意が必要なのが、OpenSeaのせいか、Metamaskのせいかわかりませんが、購入してもOpenSea上で表示されない状態が続くことがあります。
自分は下記のように「Content not available yet」という表示が15分ほど出て、その後やっと正常に表示されました。どうやら混雑しているようなのでリフレッシュを何度か行い、それでも表示されなければ数分待ってみたほうがよさそうです。
まとめ
早くNFTを買いたいと思いつつ、なかなか良い作品に巡り会えませんでしたが、やっと願っていたような美しいNFTアートを買うことができました。しかも住民票という特典も付いています!
現在はちょっとしたバブルが起きているので、とにかく何か買いたいという思いにかられますが、本当に欲しいと思ったアートに出会えるまでは少し待ったほうが良いかと思います。今後の山古志村の活動についても動きがあればnoteに書きたいと思います!どうぞお楽しみに…。
▼ 山古志村のnoteはこちら
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