童謡の日記念講演会

2020.6.30
めぐろパーシモンホールでの講演会へ。

日本国際童謡館主催の童謡の日記念講演会。
大庭照子先生、海沼実先生、高田真理先生、加藤省吾先生のお嬢様という豪華な方々のトークショー。

大庭照子先生は、子どものころにスクールコンサートで拝見して以来(小さな島の小学校にもいらしてくださった)、不勉強のためこれまでは「小さな木の実」とシャンソンを歌っていらっしゃるイメージが強かった。童謡との造詣も深いことを最近、知った。

イベント自体は、コロナ禍のため通常のコンサートスタイルではないのは残念だったけれど、密を避けつつじっくりと童謡に関して深く幅広いお話をうかがう貴重な機会となった。

童謡協会の派閥等に関しての、これまでの断片的な私の中での情報が今回のお話をうかがい正確にスッとひとつにつながった。日頃から、海沼先生や童謡ファンのみなさまのFacebook投稿記事やコメントでの予習の成果もあり、興味深く拝聴。

今よりさらに、無知だった学生の頃、晩年の中田喜直先生に知人を介してお会いしたりコンサートにうかがっていた頃には知らなかったことも多かったのだなぁと今さら・・。
中田先生の「かわいいかくれぼ」等が、童謡とは別物の「新しい子どもの歌」というジャンルだったということは、恥ずかしながらわりと最近まで知らなかったこと。

思想や言論、活動、表現は自由であるべきだとは思うし、若い芸術家も活躍し職業として確立され、生活のために経済活動がともなうことは素晴らしいことだとは思う。しかし、それによって童謡を排斥しようというのは何か違うのではないだろうか。
まして、子どもの心を育てる大切なあたたかいものを作ろうという方々が・・方向性の違いと排斥することとは違うだろう。その部分は、簡単にビジネスと割り切ってしまうのは残念。ビジネスでも場合によっては、他社を廃業に追い込むという形ではなく同業他社で良い意味で競い合い、さらに良いものができ、業界全体を盛り上げていくという動きになることもある。

会場で、記念に海沼先生のご著書と音羽ゆりかご会のCDを購入。ちゃっかり、その場でサインもしていただいた。
唱歌・童謡・読み聞かせは、前にAmazonで購入して、別日に先生のところにお持ちしてそちらにも宛名入りでサインしていただいた。

遅ればせながら、童謡の「歴史は、長く奥深い」ということを知る入口に立ったような気がする。これから、少しずつ勉強していけたら良いなぁ。楽しみながら・・。

今回の講演を拝聴して、いちばん感じたことは、若い世代も童謡の価値を再認識して、歌いつぎ語りつぎ、世代や時代を超えてずーっと続いていくと良いということ。
子どもが、あちらこちらで童謡を口ずさむようになると良いなぁ。


こちらのメモ程度の拙いレポートが童謡学会のWebサイトで掲載されて恐縮

http://doyo-gakkai.com/topics/37

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