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読書記録 成熟脳

読書 成熟脳
脳の本番は56歳から始まる
黒川伊保子さん著、新潮文庫 平成30年

脳科学研究をしている、黒川伊保子さんの
一連の脳についての昨今の研究をわかりやすくまとめた、解説というよりエッセイのような本

◎概要、かなり自己流ですか。

人の脳の成長はいくつかの、期間にわけることができることがわかってきた。

中でも14歳、28歳はその節目となる。

①14歳の脳は、感性記憶力が高く、行動や経験にともなう、音や匂いや触覚などから受け取った情報も記憶する。
やがて14歳までに、過去の記憶と照らし合せて、新しい情報だけ記憶するようになる。

しかし、これが過ぎると大雑把な枠組みで切り取り、新しい枠組みを取り込めなくなる。

②28歳からの脳は、膨大な神経のネットワーク回路から要らないものをより分け、必要な回路を知るために成長する。

そこで必要なのが、失敗だ。失敗をするとその晩、眠っている時、失敗につかわれた回路への電気信号が減っていく。次からはそれを選択しにくい状態となるから、失敗は脳の成長に有効なのだ。

例えば。40代からの物忘れは、必要ないことの回路に電気信号が行かなくなるために、当然なことだ。

③50代の脳は、
失敗しにくく、成功しやすい脳になる。
長く生きること、たくさん泣くこと、転んで傷ついて立ち上がること
それだけが、脳を成熟させる。

④60代の脳は、
本質を知る回路の抽象度が上がってくる。
どうすればいいか、何が正しいのか、
迷いがなくなる。

⑤70代は
ことばにならないものを、言葉しないまま受け止め
感応し、愛でることができ、最高水準の脳になる

あまり、うまくまとめられてないけど、
今の私の理解可能な範囲がこのくらいです。

◎感想
いくつになっても、脳の成長は可能なんですね。
あきらめないで、あれこれやってみて、
失敗して、また明日からがんばろって思えれば、いい、みたい。

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