読書記録 思い出のとき 修理します
読書 思い出のとき 修理します
谷瑞恵さん著、集英社文庫
先日、図書館で本の紹介コーナーで見かけて、このタイトルと表紙のノスタルジックな感じが気になって、借りてきました。
谷瑞恵さんは、私は初めて読む作家さんです。
それも少し、ワクワクしました。
◎あらすじ
主人公は28歳の元美容師、明里。事情があって、美容師を辞めてある街の商店街にある、元美容室の家を借り住み始める。実はこの美容室は、明里にとって幼い思い出の場所だった。
そこで偶然に出会った、時計屋さんの若い主人と知り合い、店を訪れる人の「思い出のときの修理」を手伝うことになる。
物語は各章ごとにエピソードが語られていく。
その中から
○茜色のワンピース
ある婦人が時計の修理の後、自作のワンピースを持ってやってくる。このワンピースを着て縁日に行って自分の思い出をやり直してほしいと、依頼されるが、、、。
○光をなくした時計師
時計屋さんは、壊れた時計を大事に手元に置いている。その時計にはある秘密があった。彼は小さい頃から、手先が器用で時計作りに興味を持って、修行に行った。そして、家族がスイスを訪れるが。
◎感想
人は誰も過去のできごとや思い出の中に、心残りは、多分それぞれある。
やり直したいこと、後悔をしていることを胸に抱えて何もなかったように、生きている人は多いのだろう。
だけど、そんな思い出を、丁寧に掘り起こし、
あの時のひとこと、ふとした動きが違っていたら、
と、あれこれと思いめぐらせれば、
誰かの思いに気づいたり、自分のちがった感情が湧き上がってくるかもしれない。
時には過去と今を行ったり来たりするのも、
ゆるやかな時間の過ごし方の一つかもしれない。
でもネガティブにならないくらいに。
◎今日も私のnoteにご訪問していただき、ありがとうございます😊
今日も、素敵🌟な1日になりますように❤️
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