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読書記録 白磁海岸

読書記録 白磁海岸

高樹のぶ子さん著、小学館
2017年




このところ、今週は、変わりやすい天気、
そして私は手荒れ、、。


家事もあんまりはかどらず、

ついついのんびりお家時間がふえ、

読書タイムのわたしでした。





さて、お散歩ついでに立ち寄った図書館で借りた
白磁海岸、高樹のぶ子さん。




高樹のぶ子さんは、オライオン紀行
が好きで気になる作家さんの1人です。




さて、お話は


◎あらすじ
主人公の雅代は京都で長年和裁士として働き、母子家庭で息子を育てて、金沢の大学に送り出し、離れて暮らしていた。
そこへ、金沢の警察から、息子の圭介が金沢の港で水死体で、発見された、と連絡がはいる。

急いで駆けつけると、確かに幼い頃の面影を残した、青白い顔の我が子が動かぬ身体になって横たわっていた。

警察の調査では、恋愛関係のもつれで自殺したのではないか、ということだった。




そんなはずはない、あの明るく、絵を描くことの好きな息子が。失恋して自ら命を絶つなんて。


雅代は16年前の自分の息子の死の真相を突き止めようと、60歳で退職して金沢に移り住み、息子圭介と関係のあった人たちと繋がりを持っていく。


その頃、金沢の息子がいた大学のロッカーから、白磁の皿を見つけ出した、講師の薄井は、大学の上司にそれを見せると、口止めをされる。

不審に思った薄井はその皿の出所を探して、、、。




◎感想
 白磁海岸、というタイトルから陶芸家の制作関連の物語かと思っていたが、違った。

 息子の死の真相をなんとしても突き止めようする、母の思いは16年の歳月など関係がないのだ。

自分がお腹を痛めて産んで、愛しみながら育て
芸術の才能を開かせようと希望を持って、自分の元を巣立っていった息子。

その息子が突然この世から、いなくなってしまったら、

多分、その悲しみはことばにできないだろう。


でも、このお話の最後では、そんな母の思いが少しだけ、少しだけ、やわらいでいてほしい。



そして、わたしは最後まで結末が予想がつかず、
ドンドンと読み進めてしまいました。

感想を書き終えて、スッキリしました。

◎今日も最後まで読んでくださりありがとうございました😊

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