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読書記録 香夜

読書 香夜

高樹のぶ子さん著 集英社 2013年初版

今日は図書館でタイトルが気になり
借りた本。

◎あらすじ
主人公の流奈はある旅館を訪れ、手水鉢に金魚か飛び込んだのを見た。流奈は三条医院を訪れ、昔の恋人、澄人に再会する。澄人は流奈に怪我をさせて、
しかもみごもさせらせた。医師になりたてだった澄人の怪我の処置は流奈に金魚の形の傷痕を残した。

数年後、その時みごもった、子どもの千を連れて、
澄人の元を再び訪れた、流奈は、今度は千に傷を負わせてしまう。

その後、流奈は千をつれて再婚し、娘を産み幸せな生活を送っていたが、不運にも娘を不慮の事故で亡くしてしまう。そして流奈は少女期に一緒にすごした身体の弱く夭折したタミが娘を連れて行ったのでは、ないかと思って。

そして……。

◎感想
家族と周囲の人々の生死の中の物語を過去と現実、
虚構と今を行きつ戻りつする、主人公流奈の心の旅の物語だ。

流奈の心の旅につきあいながら、自分自身が出会った人生の出来事は、誰かが巡り合わせてくれた、
偶然?必然?などと考えながら、読んだ。

自分とは生き方が違う人の人生を物語で辿りながら、私だったらどうしたかなあ?
などと、行きつ戻りつ読み進めた。

もし私が幼い我が子を亡くしたら、多分誕生日もやって、クリスマスのケーキも切り分けて、してしまいそうな、そんな気持ち、切ないけどわかるような気がします。

◎今日もご訪問していただき、最後までおつきあいいただきありがとうございました。

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