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しっかり伝わる「たとえ話」の効用

おはようございます!ビジネス作家の臼井由妃です。

私たちは、意図しないでも「たとえ話」を使い会話をしています。
日常会話では「たとえば……」と、念を押さなくても自然に使っていたりします。「たとえ話」を理解すれば
●相手に応じて説明の方法をいろいろと変えられる →話し手の表現力が鍛えられる
●相手は、分かりやすくイメージできる → 難しい話でも容易に伝えられる
●どんなことに興味や関心をもっているかを知ることができる → より良いコミュニケーションが実現できる。

面白く興味がわく「たとえ話」ができれば、相談やお願い事も抵抗感なく受け入れてもらえる可能性も、広がります。
相手は物事を正しく理解し、納得したうえで行動することになりますから、迷いや悩みが生じることもありません。
上手な「たとえ話」は、人の行動をも左右するのです。

たとえ話を作成する上での「ポイント」は、5つ。

1相手の関心を惹きそうなことでたとえる 文系大学出身の方に、話題になっているかといって科学(化学)や、物理学を題材にたとえ話を展開しても、ぴんとこないでしょう。
相手の趣味や興味に沿ったことを、選ぶべきです。たとえ話は、物事を分かりやすく相手に伝え理解してもらうのが目的ですから、この点しっかり押さえておきましょう。

2自分の得意分野や経験豊富な事例でたとえる  誰かが使っていて「カッコ良かった」とか、「知的に見えた」というような理由で、理解していない「たとえ話」を使えば相手も分かります。
自分の得意分野や経験の中から、相手が関心を惹きそうなネタが探せれば、ベスト。上手にすり合わせをしましょう。
そして、たとえ話は自分の「知性や教養」を誇示するものではないということを、忘れないようにしたいですね。

3相手が一人の場合と、大勢の場合で使い分ける 伝える相手が一人ならば、その人が興味や関心を持っていることを「たとえ話」に使い、相手が大勢の場合は、誰でも知っている話題や言葉を使った「たとえ話」を、考えましょう。
(例)相手が一人の場合
 音楽好きな方には
「○○を繰り返してください」というよりも、
「●●(具体的な曲名)のように、何度もリフレインしてください」
 野球好きな方には
「この企画はヒットします」というよりも、
「この企画はクリーンヒットになります」
「凡打にはなりません」などと、私は伝えています。
(例)相手が大勢の場合
「相手によって態度を変えるな」と部下を戒めるよりも、
「風見鶏になってはいけないよ」
「余裕を持ちましょう」と訓示するのではなく、
「車のハンドルには遊びがある、心も遊びが必要だ」などと、私は伝えています。

4社内や親しい間柄では、身近なネタやマニアックなネタも、活用する 一般に知らないことやあまり知られていないこと、言わないことを共有しているという思いが、「共感」や「協調」を高め、より良いコミュニュケーションを実現する、きっかけにもなります。
(例)トップがあえて自虐ネタをたとえ話に使う
「赤鬼ように激怒する」では、ピンとこない人も
「私の声がツートーン高くなって裏返る」と、かつて社員に見せた怒りの表情を「たとえ話」に引用するのも策です。

5ことわざや教訓などによく使われている「たとえ話」は、多用しない 「時は金なり」「猿も木から落ちる」「五里霧中」など。誰もが知ることわざや教訓、慣用句を「たとえ話」に使わない。
 こうした類の言葉はよく耳にするだけに、なんとなく使ってしまうのですが、先人の教えを伝承しても、言葉に気持ちがこもっていなかったり使い方を間違ったり。話を複雑にしますから、多用は避けたほうが無難です。

これら5つのポイントを押さえながら
常にどんな表現が可能であるか? 自分が面白いと思った「たとえ話」を、ストックしながらアレンジを加えて「自分のもの」にする。
日ごろからトレーニングすることを、おススメします。

~たとえ話は、物事を分かりやすく相手に伝え理解してもらうのが目的~

最後までお読み頂きありがとうございました。臼井由妃

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