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「善処する」は将来を見据えて使おう

おはようございます!ビジネス作家の臼井由妃です。
私たちが日々口にする言葉には、相手との軋轢を避けたり問題を大きくしないための大人の物言いともいえる、「曖昧な表現」があります。

その代表格ともいえるのが、「善処します」でしょう。

「善処します」とは、物事の状況に応じて適切に処理をすること。その場に適した正しい対処をする、という意味です。
前向きな印象を受ける方もいらっしゃると思いますが、ビジネスシーンでは「何とか頑張ってみます」というようなニュアンスで、使われることが多いといえます。

ビジネスシーンで生じた事態を収拾したり改善を求められたときなどには、何らかの行動をとる必要が生じます。
そんなとき、役に立つのが、「善処する」という言葉です。

ただし「前向きに検討する」という意味で使うだけでなく、「一旦保留する」という意味で使うこともありますから、「善処します」を使うときは、目先のことだけを考えず、将来を見据える必要があります。

「善処します」で安易に保留するのではなく、また、その後の結果についてもしっかりと相手に報告しなければいけないのです。

 しかし、「善処します」を時間稼ぎの逃げ口上にしているような方も、見受けられます。
そういう方は「善処します」で相手を放置して、何のアクションも起こしませんから
「善処するといったのに、返事がない」とか「礼儀知らずの奴だ」と、人間関係に亀裂が入る可能性も生まれます。

「善処する」とは、物事の状況に応じて適切に処理をすることであり、このひと言で事が済むわけではないことを改めて認識した方が、いいですね。
私の場合「善処する」が相手から出たら「断られた」「脈がない」と受け取ります。

100%ではありませんが、「善処する」から、物事がうまく進んだためしがないからです。しかし、世の中には「善処するといってくれたのだから」と期待感を抱く方もいますから、このひと言には注意が必要ですね。
(明日に続く)

~「善処する」を簡単に口にしてはいないだろうか?~
最後までお読み頂きありがとうございました。臼井由妃

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