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あなたの1分、いくらですか?

こんにちは、ビジネス作家の臼井由妃です。

「あなたの1分、いくらですか?」

そう問われて即座に答えが出る方は、稀でしょう。
「どういう意味?」
「人の懐具合を聞いて、どうするんだ」
首をかしげる方も、いらっしゃるかもしれませんね。

「あなたの1分、いくらですか?」は、あなたのお金に対する意識やリスペクトの度合いを計る重要な質問。

投資や預貯金、倹約や節約など、お金にまつわることを考える際に、先ずおさえておいて欲しい「キーポイント」なのです。

逆を言えば「自分の1分コスト」を知らないで、仕事の成果やお金を得ようとしても、思うようにならない。

時間や労力をかけても、それに見合う利益を得ることはできません。

1分がいくらであるかを知ることは、日々の時間やお金の使い方、人間関係、モノとの付き合い方など。仕事はもとよりプライベートにいたるまで、無駄なく無理なく成果を出す指標になります。

たとえば、1分のコストが30円の人が、ネットサーフィンを30分続けていたら、900円のお金が出ていくだけで、得られるものはほとんどありませんが、30分、自分が営業会議でプレゼンをする際のシュミレーションをしていたならば、900円は消費しますが、ビジネススキルを高めたり、上司に認められるきっかけにもなります。

900円という消費コストは同じでも得られるものに大きな差が出る。
自分の1分がいくらかを知れば、どう使ったら自分の将来に役立つのかを誰しも考えるようにもなります。

1分のコストを算出するには、
① 月収を一月の総労働時間で割り、1時間当たりのコストを計算する
この際、ボーナスや報奨金などは考慮しないで結構です。
 たとえば月収50万円の人が、月20日間、一日の実労が8時間ならば、
 50万円÷160時間=3125円が1時間当たりのコストになります。
② 算出された1時間のコストから1分の価格を出す
 先の例では3125円÷60=52,08
 1分は「おおよそ52円」ということになります。
 

この数字を目にして、どう思いますか?
「たった52円じゃないか」という方もいれば、
「52円にもなるんだ」と受け取る方もいらっしゃるでしょう。
 私はこれまで、講演会や勉強会、コンサルタントなどの場で7万人を超えるビジネスパーソンとお会いしてきましたが、仕事の成果を出す人=お金に好かれる人は、「52円にもなるんだ」と捉えます。
そして、「1分たりとも無駄遣いしない」
「有効に時間を活用しよう」と、お金と時間への意識が高いもの。
さらに「ボーとしているなんてもったいない」
「コストに見合った言動を自分はしているだろうか?」
 時間と自分のコストを考えながら、物事を進めていきます。

 万事、時間をお金に換算して行動しなさいというのではありません。
猛烈に働きなさい、というのでもありません。
 また1分のコストが高い人は面倒なことは全て、コストの低い人に投げなさいというのでもありません。
 誰にでも平等に与えられている時間を、無駄にしていないか?
 与えられたポストや役割に、真摯に向き合っているのかを「1分コスト」を意識することで、より理解するのが「1分のコスト」を知る目的です。
 すると、お金と時間へのリスペクトが生まれ「お金に好かれる人」になります……続く 次回完結のお金の話をお届けしました。

続きをお楽しみに! 臼井由妃

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