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ビジネスシーンでも使える「大和言葉」

おはようございます!ビジネス作家の臼井由妃です。

ビジネスシーンでよく使われる言葉を「大和言葉」に置き換えて、みていきましょう。
妥協する → 折り合う
「妥協する」というと、主張を貫けなかったことへの「無念さ」から「負けた」というようなマイナスのイメージがあります。
しかし「折り合う」と言えば、大人の対応をして穏やかにことを進めたというプラスの印象になります。

ちょっと・もう少し → しばし
「ちょっと、待ってください」「もう少し、時間をください」というように、返答をする際に、「しばし」を使うことで、相手の焦る気持ちを静めることが期待できます。
「しばし」には、どことなくユーモラスな響きがあるからです。
「ちょっと」や「もう少し」が、機械的な感じとすれば、「しばし」は手作りの印象。あたたかみがあります。
万事「しばし」と言い換えるのではなく、スパイス的に使うのがおススメです。

手が空いたらお願いします → お手すきのときにお願いします
上司にお願いをする際、「手が空いているときにお願いします」や
「おヒマなときにお願いします」という表現では、誤解を生みます。
「私はヒマじゃないぞ」と、怒りを買ったり、へそを曲げて用件が済んでいるのに、関わってくれない可能性もあります。
そこで、「お手すきのときにお願いします」と、伝えるのです。
「お手すきのときにお願いします」は、敬意や思いやりが込められた言葉。
ですから相手も、快くお願いを聞いてくれるはずです。

できません・だめです → 致しかねます
 お客様と電話をしているときや商談の際に、どうしても要望に応えることができない場合に、「〜できません」「~ダメです」という言い方をすれば、マイナスイメージが蓄積されて、強烈に断られた。拒否されたと感じる方もいます。
「できません」「ダメです」の連呼は、内心で
「無理は言わないで下さい、分からない人だ……」と、言っているようなものです。そこで「●●様のご要望にはお答え致しかねます」というように「致しかねます」を使います。すると柔らかいですがきっぱり。
失礼にならず断ることができます。

恐縮です → 恐れ入ります
意味は同じであっても、印象が大きく異なります。
恐縮ですが「ビジネスライク」ならば、恐れ入りますは「ハートフル」
より心がこもった言葉ともいえる
でしょう、

言葉遣いには、その人の知性や教養が滲み出ます。
「大和言葉」をビジネスシーンにうまく取り入れることで、知的で優雅な余韻を残し、柔らかい印象を与えます。
ただし、用件や約束ごと、数字に関することなどを伝える場合には、情緒的になり内容がぼやける心配もありますから、気をつけましょうね。

~大和言葉は知的で優雅な余韻を残し柔らかい印象を与える~

最後までお読みいただきありがとうございました。臼井由妃

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