仕事ができる人は言葉選びに無駄がない
おはようございます!ビジネス作家の臼井由妃です。
TPOに応じて、最適な言葉を選びきちんと伝えることを、私はモットーにしています。それは敬語をきちんと使い分けるとか、ほめ言葉や愛想、お世辞の類で相手を喜ばすということではありません。
「言葉に気持ちを込める」という姿勢です。
自己PRや営業トークを磨くのに余念がない人は、数多いますが「ひと言」に気持ちを込めることに気配りする方は、少数派でしょう。
だからこそ、そういう人は輝く。その他大勢から抜き出るといえます。
ここで試しに
「お世話になっております」を、「お世話になんかなっていない、こちらの方が世話をしているじゃないか」
「助かりました」を、「いつも私が助けているのだから、これぐらいしてもらって当然」などと、イメージしながら声にしてみてください。
すると、声にそういう思いが現れます。
声は正直ですから、相手にも伝わるのです。
「ごめんなさい」「申し訳ありませんでした」と、謝罪しているのに、誠意が伝わってこなかったり、「嬉しい」「感激です」と、喜んでいるのに響いてこないのは、言葉に気持ちがこもっていないからだと、言えます。
かといって謝罪では大泣きしたり、終始うつむく。喜びを表現するのに、飛びあがったり、ガッツポーズなどするのも「オーバーアクション」で、胡散臭さを感じる方もいるでしょう。
ここで言葉に気持ちを込める、簡単な方法をご紹介します。
1背筋を伸ばし正しい姿勢で話をする → 聞き取りやすく澄んだ声になります。
2早口にならないように気を配る → 言葉に真実味が生まれます。
3喜びを伝える場合は、声のトーンをいつもより一段上げる → 声に弾みがついて、喜びの大きさを印象的にします。
4悲しみを伝える場合は、声のトーンをいつもより一段下げる → 慎み深さや慈愛の念が、声に現れます。
5謝罪を伝える場合は、声のトーンを下げゆっくり話す。グレー系の服装をすると良い。謝罪に出向く場合は、相手に及ぼした迷惑や影響などを整理しておく → 余計なことを話して問題を大きくさせることなく、誠意が伝わります。これらを、基本にするといいでしょう。
電話で気持ちを伝える際は、対面する以上に声を通じお互いの姿を正直に伝えると、理解しておきましょう。ですから
「いつもお世話になっています」
「○○さんのおかげです」というような場合、電話をしながら一生懸命お辞儀をして、誠実に対応するぐらいでいいのです。
「見えない相手にペコペコするなんて、バカバカしい」と、冷ややかな視線を送る人もいると思いますが、バカバカしいと切り捨てる人の方が、馬鹿を見る可能性が大です。
「見えないからいいや」「分りはしない」などと、ふんぞり返ったり足を組んだり、受話器を肩とあごではさんだり。
横柄な態度で電話をすれば、声も横柄になり相手に分ってしまいます。
またボサボサ頭やひげ面、女性の場合、ノーメークの状態で電話をすれば、その雰囲気も不思議と相手に伝わりますから、休日プライベートな会話をする時以外は、避けたほうがいいでしょう。
同様にジャージー姿やしわくちゃなシャツなど、だらけた服装で電話をしてもその感じは伝わります。気配は届いてしまうものなのです。
見えないからこそ、「言葉に気持ちを込める簡単な方法」を基本に、身なりを整えてから、電話をしましょう。
気配りは、相手に伝わり自然と誠実な人、仕事熱心な人、信頼できる人という印象を与えます。仕事にいい影響を与えるのは間違いありません。
~身なりを整え言葉を整えるのが、できる人のセオリー~
最後までお読み頂きありがとうございました。臼井由妃
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